大阪石材社長ブログ

「相対評価から絶対評価の時代へ」

投稿日:2022年12月16日 更新日:

元来人間は自分の肉体と精神は自分で創れるように大自然から生まれ設計されている。
真の自律・自覚・自主は、絶対評価の思考回路・考え方・価値観・相対評価を180度ひっくり返す努力がいる。

私たちが生まれた時の意識は「空」の状態だ。体験することすべてが新鮮で新しく、現実に触れ、体験が経験となり記憶される。
そこで、両親や育てに関わる人から良いことも良くないこともまるでスポンジのように吸収する。
3歳ぐらいになると自我が出来てくる。好き嫌い、損得、善悪だ。自信のないおどおどした自我だ。

それから、小学生や中学生へ成長すると、両親や友達など周りの育ててくれた人から相対的評価を受ける。
相対的評価すると以下のような心の動きや行動が出てくる。
1.「他人と比較する」
2.「他人と競争する」
3.「他人に対して敵意を持つ」
この時代には優越感や劣等感を持つが、それは周りと比較した相対的な評価で主観的解釈だ。
だから、優越感は人を馬鹿にしたような態度となり、劣等感は自分を卑下し自信のない行動を産む。
社会的な知識がないため、心はエレベーターのように地下三十階から地上三十階に揺れ動くのが現実だ。主体的な自我でなく主観的な自我、言い換えると周りから思い込まされた自我ということになる。

本当に自分の身心を使って磨き上げた「今の私」にするには、180度転換させて「今の私」を叩き壊す勇気がいる。
「今の私」は他人から見てバカならバカ扱いされ、別に勉強を我慢してしなくていいし、ドン臭く運動神経が鈍いと評価されていたら、無理して筋肉を鍛え、練習する努力はいらない。
相対評価された「今の私」から抜け出すのには、戦争や大地震といったような命の危機が来ないと捨てられないのが厄介だが事実だ。
角度を変えると、一生手に入らないご褒美があるというような非日常的な出来事があれば変化を受け入れるかもしれない。
でも宝くじに当たった人はほとんどが悪い人生を送っていると聞く。

さて、「絶対評価」をする自分とは以下の通りだ。
1.行動面では、①自立する、②社会と調和して暮らせる
2.心理面では、①身心の命(氣)の「存在」を自己肯定する、②自分の「今の私の意識」を自己否定する(解脱という)
さらに以下のような心持ち、行動になる。
1.他人と競争せず、反省と自問自答するようになる。
2.他人と競争せず、他人の考えや価値を受け入れ尊重する。
3.自分の頭で考え、実行し、自分を成長させる。

人間の脳みそは自由自在に過去現在未来と動くように出来ているから、どうしても過去を振り返って後悔したり、まだ来てもいない未来を先案じしたりして、なかなか「今・ここ・自己」に集中出来ないのも現実だ。
だから、いい大人が坐禅をして何も考えない「空」になろうとするが、仕事をしている私たちにはできない。
だから、利他行に集中して、お客さんを喜ばすことで自分が喜ぶ、無心になって仕事三昧する以外ない。
「今に生きる」というのは言うのは簡単だが、なかなか現実的には難しく、一瞬でも出来たら迷い悩みは消えること間違いない。

みなさんは絶対評価で自分づくりやっていますか?

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