大阪石材社長ブログ

「名言に思う」

投稿日:2024年7月24日 更新日:

「形は心なり」
逆に言えば心は形を創造する。
この言葉は本田宗一郎がモノづくり屋の精神を表現されたものだ。
アコードの4ドアを作っていた時にデザインチームは3ドアの延長線上で考えていたが、「4ドアのお客さんは3ドアのお客さんとは全く違うぞ」「ボディーは四角く、鍍金を付け、大きく高そうに見えるようにしろ」と言われ、チームの人は高級車は他社が作ればいいと納得しなかったが、「君たちはお客さんの気持ち全然わかっとらん」といったそうです。
そこでチームメンバーは「これ以上できません、そんな高級な生活していません。」即座に本田さんはこう言った「君たちは等身大の商品しか作れないのか?」「自分の想いを高くすればできる。作り手はその人が欲しいもの作るんだ。」「創造する力だ。」「像」を「想」う。
この名言を読んで感動を覚えた。
私たちは墓石を扱う仕事をしていて、様々な形を要望に応じて作ってきた。
本当に満足していただけるものが作れたか自問自答する機会になった。

日本人はとかく「型」を大事にする。柔道でも剣道でも、私が習っていた空手も毎日の練習は、型の稽古だ。時々組手と言って一対一で戦いの練習がある。基本は受け方、かわし方を重点に習う。戦って相手を押し倒す方法を教えてくれるのではなかった。
高校時代は強くなりたいと思って習っていたのに倒し方を教えてくれないので、
途中でやめてしまった。
職人道も空手道も型を大事にして、相手の要望をしっかり掴み対応すれば自然と、相手の隙が見え、打ち込める。だからこそ型をおぼえ、身体に染み込むまでの練習をさせるのだ。仕事もそうだ。
好きになってとことん打ち込んで探求心を忘れず基本的な技術をしっかり身につける。
技術も営業も経営も同じように思う。
技術はモノをとことん知って、使う人間の要望をかなえる。
営業はその人の商品に対する思いをとことん聞いて最高の提案をする。
経営は人・もの・金を充分力が発揮されるようにすることだ。
基本のものの動きや特性をよく知り、人は癖性分を見抜き、お金はイキイキ喜ぶ方へ投資し、また死に金は節約することだ。
この言葉は仕事だけでなく人生万般に通じる言葉だとかみしめる次第だ。

皆さんは「形は心」いかに思いますか?

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