人間の価値観の奥にあるものは

投稿日:2015年1月11日 更新日:

西洋ではギリシャ時代以来人間が求めてきた価値は「真、善、美」であるが、
モノを豊かにして「利」を追求するようになったのは、
産業革命による科学技術の発展による。
物質文明は新たに「利」という価値を求めた。
結果、「真、善、美、利」の四つの価値観が形成された。

恩師小田切先生は具体的な職業に照らしてこの四つを説明くださった。

「真」を明らかにするのは学者、教育者・・・・・・反面愚痴が出る。
「善」を明らかにするのは、普通職業人、生活者・・・反面独善(独りよがりの思い込み)になる。
「美」を明らかにするのは、軍人、スポーツ選手・・・反面憎しみ、怒りの感情が出る。(平和のための戦争)
「利」を明らかにするのは、商人、事業家・・・・・・反面貪欲になる。

人間には必然的に光と影の部分ができる。
それは夜と昼があるように!
「真,善、美、利」を求めれば求めるほど影として、
愚痴、憎しみ怒り、夢中になってむさぼる貪欲、
自分は善人だと自己正当化する独善(思い込み)に陥る事の自覚が必要だと説かれた。

「三門主義」の具体的な方向性として行動の方向性を仏教の六波羅蜜から説明された。

三門の実践は仏教の六波羅蜜の実践でもある。
1.智慧精進=学者や教育者
2.自戒禅定=軍人や格闘家、競技スポーツ者
3.布施忍辱=商人や、普通の生活者


この三門を自分にあった門を選び極めれば、
他の二つの徳目も現れ実際に三門すべてに通じると断言されていた。

私は事業に携わってるので「布施忍辱」に徹することといわれた。
元来、「いいかっこしい」の性質なので、
他人に善人ぶる様な行動を布施と勘違いしていた私には厳しい実践の行動だ。

本来の意味は「布施」は見返りを求めない利他行だ。
とはいえ、努力した結果の「利」まで否定しているのではない。
(「利」の得かた、使い方については後日書くことにする)

恩師小田切先生は、この人間的な価値の奥にあるものは「命」であり。
生きるものすべて平等で人間的な計らいのない世界を自覚するこが、
如実に知見する心の姿勢だとおっしゃられていた。

伝心法要十六に「祖師西来・・・・・・・・」、で始まるくだりに書かれている
「直指人心 見性成仏」をよく話されていた。

意味=人の心をそのものを直指して、その心性が仏であること、ならんこと。である。

ある日、先生と梅田の喫茶店で話してるとき、突然「仏となれ」と、
「一喝」入れられたときが懐かしく思いだされる。

そのときは「人間だから仏にはなれません」と謙虚にいったつもりで逃げを打っていた。
実は仏になったら、衣一つで貧乏生活になるとイメージしていたからである。
「心の目」を創れと言われてることには気づかなかった。

良寛の詩を思い出した。
「相い逢うて 相い別れ
去来白雲の心
惟だ霜を留めるも跡は無し
人間たずぬべからず」

どうも私は人間ばかりたずね、こだわってきたようだ。
これからは大自然の息吹を感じ、抱かれながら、
自由で自在な輝きを持って生き生き生きることを念願する。

皆さんは個々人の価値の奥に何があると思われますか?

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