正月の一日の夜、のどが痛くなり風邪気味になった。
夕食は簡単に済ませ、お風呂に入って身体を温め早めに寝ることにした。
うがいも忘れず、ホカロンを風門に貼ったが、寝つきが悪かった。
翌朝、のどはすっきりして、風邪気はなくなり、
いつものようにう動くことができた。
天風さんは之を「命」の仕業といい、「生命の生存」を確保することを第一義とする。
「命」は自然と同調することだと断言する。
「命」を構成するのは「心」と「体」であり、
この「心」と「体」が統一され生かすことが「生活」だという。
言い換えると「心」と「体」の親は「命」である。
たまたま正月休みであったため命に従って行動でき、一晩で治った。
決して私の意志で治したわけでも薬や医者が治したわけでもない。
もともと備わった「命」の持ってるの治癒力のお陰だ。
さて、私たちは眼に見える肉体の生命を、呼吸(吐く呼吸を長く)、
栄養摂取、老廃物の排泄には関心があり、
ヨガなどの運動やサプリメント、休養、リラクゼーションを生活に取り入れる工夫をする。
一方、「命」のもう一つの眼に見えない「心」の垢(あか)とりをすることが重要だ。
これのは、三つあるというのが天風さんの実践法だ。
「命」は潜在意識だから、生活環境や生まれてからの体験で創られるモノだから、
潜在意識の記憶を更改するように自己暗示をかける。、
1.観念要素の更改する方法(消極意識の掃除)
2.積極観念の集中力養成方法(絶対積極意識を持つ)
3.精神反射の調節法(クンバッカ法)
詳しくはまた別の機会に書くとする。
このように心身が統一されたら、どの方向を向いて行動するかが重要だ。
行動の動機が欲望と関係してくるのである。
天風さんは明快に解き明かす。
欲望には二つある。
1.燃やせば燃やすほど苦しくなる欲望(利己行)
2.燃やせば燃やすほど楽しくなる欲望(利他行)
仏教のように「捨欲」せよと諭すのでなく、
「欲望」をエンジンにして、利他行に専念しろというのである。
実に腑に落ちる話である。
捨て身の母親のような愛とたとえられるのも納得が行く、
母は子の為なら自分の命差し出すからだ。
元旦早々「命」からの発想ができる自分でありたいと念願する次第だ。
皆さんは風邪はなぜ治ると思われますか?