アメリカの健康心理学者ケリー・マクゴニガルは、
18万人8年間追跡して調査した結果、
前年重度のストレスを感じた人々が翌年なくなる確率は43%高いことが解った。
面白いことに重度のストレスを感じながら、
「ストレスは健康に何の関係もない」と考える人々の死亡率が一番低かった。
ストレスをあまり感じない人々のグループも含めてである。
さて、ここから考える答えは「ストレスが原因でなく、ストレスが健康に悪い」と、
マイナス暗示を掛けてることが原因である。
「信じるものは救われる」と言うがほんとうだ。
さて、元軍が日本を攻めてきた時に北条時宗は戦うべきか悩んでいた。
そこで日頃参禅していた無学祖元に相談した。
「莫妄想」(まくもうそう)勝とうと追い出そうとかあれこれ考えても致し方ない。
腹を決めて相対的にあれこれ考えて妄想することをやめることだと解く。
莫妄想は中国唐代の無業和尚(760~821)の言葉である。
この和尚は何を聞いても「莫妄想」としか答えないのである。
この意味は「過去のことは忘れる、気にしない、あきらめる。なぜなら変えれないからだ。
未来のことはどうせ成るようにしか成らないので一種高をくくる。
現在なすべきことをしっかりやる」ということだ。
禅では「今、ここ、自己」を真理とするのである。
ストレスも同じである。
頭であれこれ自分で悪いイメージを創ることで、
自分で自分を病に追い込むことになる。
「目くら蛇に怖じず」ということわざがあるように、
自分の心を今に照準あわせ、心をいつも積極的なプラスイメージにすることだ。
人間は生きようとして自分で病を心にイメージし妄想する。
相対的に分別して、行動のマイナスを見つめて、
逆のことをするようにできてるようだ。
これを証明するのに13万人の8年間の追跡調査で結論ずけないと信じない現代人がいることは確かだ。。
今から1300年も前の和尚が教えてることは、
証明されないので信じれない理性優先の科学至上主義が横行してる。
最近、盛んに「長所を伸ばせ」だの「絶対積極意識を創れ」というのは、
人間の逆な行動を是正する天の声に違いない。
皆さんはいかが考えられますか?