修身を思う

投稿日:2015年4月28日 更新日:

孔子が「論語」に描く名宰相は500年前の周の文王、武王、それに舜や禹王が書かれてる。
「呂氏春秋」の中にでてくるのは周より古い殷の国を開いた湯王の話だ。

湯王が伊尹(いいん)に問うた。
「天下を取ろうと思うがどうすればいいか?」
伊尹答えて「天下を取ろうとなどという欲望に走ったら、決して天下は取れない。
それどころか自分の身が先にとられてしまう。
昔から聖王と言われる人は、まず自分の身を創り上げてから天下を得た。」

将に修身を第一番にすることと解くのである。

「修身の七段階」薄衣(うすぎ)佐吉さんの心理学的心の発展段階

1.自己中心的な心、赤ちゃんがそれ、自分の欲求だけで生きてる。
2.自立準備性の心、幼稚園児の心、用事を手伝ったりする。
3.自立力の段階、成人を迎え自立する。
4.開拓力の時代、困難に立ち向かい、開発改善していく力を持つ、(30歳から40歳ぐらい)
5.指導力、(40才から50才)部下育成
6.包容力(好き嫌いを超えて人を包容する)
7.感化力、その人がいることでおのずと感化を与える。

それで、このように発展するパーセンテージを薄衣氏は、
身体的年齢は増えるが、心の発展は比例しないと言い切る。
おおよそ、年をとっても二段階が75%、
三段階まで行く人が15%
四段階以上は10%だという。


自分の人生を振り返って修身を心がけてきたとはいえない。
やはり目先の欲望の実現に右往左往しながら我武者羅に行動し、
周りに迷惑を振り巻いてきたのが事実だ。
この物差しで自分の修身への態度を計ると恥ずかしい限りだ。

しかし、古典を学ぶことの喜びは感じるようになった。

皆さんは修身が先ですか天下が先ですか?

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