絶対評価の教育に思う

投稿日:2015年3月5日 更新日:

入社二年目の人材紹介の女性の営業の方がアポイントとってやってきた。
この会社とは三十年来の付き合いですから彼女が生まれる前から付き合ってる会社だ。

実に落ち着いて堂々として物怖じしない姿勢で話すので聞いてみた。
「会社のトップと多く会う仕事だが、君たち、堂々とした応対ができるのか?」
彼女は即座に答えた。
「ゆとり世代の教育だからですね。」といった。

小学校の後半から中学にかけて今までのような順位をつけて評価する相対評価方式から、
絶対評価方式に変わったのが大きい理由だという。

クラスで十人位ずつが個々人の程度の違いより、各人がよくやったと評価される方式だ。
だから、相対的な自分を意識し競争心を持つ必要がない。
いつも私を肯定してくれ評価されるから、
相手がどんな人かどうかを察しなくて良いし、
気を使わなくていいからだという。

大人になることというのは他人と協調することが求められる。
言い換えると相対的評価で、できることできないことをしっかり自覚した謙虚さが求められる。
どちらかというと儒教的な縦社会を創造させるが、
人間関係において下手に出たり、決して卑屈になることを良しとするのではない。
あくまでも社会で協調しながら生活するために、自分を客観的に見る座標軸としてだ。

この両方の評価を突きつけ本人に自覚と自主、自立を導くのが教育の要諦と考える。
最近「ワークライフバランス憲章」というのができた。
女性の労働への参加度合いが多くなり、仕事と人生を一体に考える時代がきたからだ。
この憲章ではライフ=生活と考えられていて、生活に合わせた勤務のあり方や、
男性の育児参加し共同で育てる仕組みを企業側もフレキシブルタイム制で作るということだ。
これには賛同する。
根本的な提案をすると「時間」で仕事を評価するのは、
工業化社会で良い物をより安く大量に造る資本主義のモノの豊かな論理だ。

情報化社会の現代はどうだろう。
逆の論理もある。
手間隙かかって、高くて少量しかできないが心の満足の価値がある。
「時間」だけが評価の基準でなく「心の満足」も同時に評価される必要がある。

情報化社会であれ社会生活していく限り、
協調と主体という矛盾を見事にハイブリッドで統一することが求められる。
○×の二元論を超える価値観の創造が情報化社会の必要充分条件に思えてならない。

皆さんはいかが考えられますか?

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