目に見える価値と目に見えない価値

投稿日:2013年3月2日 更新日:

仕事も人生も置かれた環境で目に見える価値と目に見えない価値に囲まれてる。
人生なら家庭環境の見える条件を書き出すが、仕事面から考えることにする。

目に見える価値(有形資産)=1.商品・サービスは独自のものがあるか?
(結果)              2.財務内容はどうか?(お金は充分か)
                   3.構造物(工場や、店や事務所)
                   4.人員は何人か?組織の表面上の仕事の役割、量的)

目に見えない価値(無形資産)=1.関係力(お客さん、協力業者、地域、同業者、有識者)
(原因)                2.組織力(異業種との共同販路や、商品サービスのコラボ
                      チームワークの成熟度)
                    3.人の力(人財の人徳と能力が成熟度、質的)
                    4.使命力(ビジョンが明確で、志の共有の熟度、信念理念)

一般には目に見える価値ばかり評価するが、これは結果に過ぎない。
今の時点では存在するが未来に存在するか保証は無い。
大事なのはこの結果を生み出した原因だ。

それは目に見えない価値であり、行動の原動力になる。
行動は未来の道を開いていく証明でもある。

ある雑誌で安永さんという福岡県警本部少年課の婦人警官が語っておられたことが、
印象深かったので引用させてもらう。

少年の補導や、検挙して結果の行為を咎める対処療法では、非行はなくならない。
どんな子供も生まれたときは純粋無垢であるが、
虐待や放任で愛情の水が注がれなく、根っ子の心が乾いている。
この原因を治療することが本当の少年課の仕事だし、
行為の結果から受身の補導でなく、積極的に
「あなたはここにいて良いのだ、愛されてるんだ。」と自己肯定し
自尊感情を育てる場を作ることだと言われる。

仕事や人生も人間の育成(成長)ととらえたら同じことだ。
最初は先輩や人生の先達の助けを借りて旅立つし、
旅立ったら、目に見えない価値を原因に全力で行動し、
結果を出そうと誰にも負けない努力をする。

失敗する時もある。成功するときもある。
そのとき仲間が両親が、兄弟が、友人が受け止めてくれるから

真っ直ぐな仕事や人生が歩める。
人間はその愛情のある居場所があれば、自殺や反社会的なことや非行はしない。

悲しいときに思いっきり涙を流すことが出来るし、
嬉しい時にみんなが一緒に喜んでくれるからだ。

『ここが自分の居場所なんだ』という安心感が心を開らかせるのである。

仕事の場、言い換えると人間の集まりで人間が主役の場でもある。
私は仕事の場を温かい人間の集団に作るのが念願だ。

みなさんの仕事場は愛で充満してますか?

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