共生社会の時代へ

投稿日:2020年5月14日 更新日:

コロナウイルスで世界はいまだにイデオロギー論争をしてお互いのエゴ(利己心)をむき出しにしているのが現状だ。
自由と民主主義という利己主義と強権のある管理主義の全体主義という集団的利己主義が覇権を争ってるように見える。
軍事力と経済力という権力でお互いを牽制しあっている。一方でグローバル化を推進し資本主義が国境を超えてお金儲けしてるのも現実だ。

さて、世界から戦争をなくし、貧困をなくすのが平和への第一歩と口をそろえて言うが現実は人間の考え方の中身が成長しなければならない。
では、どの方向に成長するかのベクトルを考えると「共生」というキーワードしかない。民族や国家の持ってる文化が違うのを互いが認め合うことだ。
そこから、新しい世界観が生まれると確信する。

歴史を振り返ると第二次世界大戦後、世界は工業化社会を実現し科学技術を発展させて、目見える具体的な物を豊かにしたのが事実だ。
蒸気機関、水力、原子力、航空機、自動車を目覚ましく進化させ効率よく発展させた、しかし情報化社会では目に見えないバイオテクノロジー、コンピューター、コミュニケーション、ソフトテクノロジー、エコテクノロジーの技術の時代だ。この根底は物理原理の応用から生命原理の時代へ移ったということだ。
言い換えると「権力」から「権威」の時代へ移行し、「文明」から「文化」重視の時代へ「利他行」一番で考える「文明」を築くことだ。

初期の資本主義は封建国家の権力の中での不自由な個人であったことは間違いないが、神からの解放されルネサンスが起こり、1789年にフランスは共和国になるのである。
しかし、今日までの世界は個人主義という名の利己主義の増幅ばかりしてきたにすぎないと断言しても過言ではない。
今のコロナウイルスは世界中平等に今までの行動(考え方)を猛省することを示唆するように降ってきたのであろう。

人間は自然と共生して生きてることは確かな事実だ。サルトルの言う共存関係には三つの条件があって、1協働関係2、相助関係3、共感関係があり、国家社会を超えた自然そのものの倫理関係があるというのだ。

これからの共生社会を具体的に表現すると真面目と不真面目さやフォーマルとカジュアルの区別がなく同時に存在する健康な分裂病と表現するのは黒川紀章だ。
従来のようにまねしていればいい時代から他者と異なるものを発見し、創造する喜びの時代でもある。
各人がそれぞれ楽しむために技術の習得する努力を必要とし、自らの感性を磨き発見も想像もできるというのである。
だから、これからは自然と共生してきたアジアの時代であり感性と理性を使いこなせるライフスタイルを保持していつからこそ共生社会にふさわしいという。

皆さんは共生社会どう思われますか?

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