「傲慢と高慢」に思う

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稲盛語録に「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」
新しいことをするには「こうありたい」と夢と希望をもって超楽観的に構想する。
私たちに無限の可能性を与えてくれると信じ「必ずできる」と自らに言い聞かせる。
自ら奮い立つ、しかし計画する段階では強い意志をもって悲観的に構想を見つめなおす。起こりうるすべての問題を想定して対応策を慎重に考えつくさねばならない。
そうして実行段階では「必ずできる」と自信もって、楽観的に明るく堂々と実行に移す。

自己肯定感がなければ夢は実現しないのであるが、行き過ぎると傲慢になるので謙虚な心でブレーキをかける。
一方自己否定感が強い人は我慢強くなるが、他人が成長しないと固定化して見下す傾向があり、高慢ちきになるので謙虚な心で人の意見を聞くことでブレーキをかける。
(仏教では「我慢」は煩悩の一つで自己意識から起こす慢心の事、人間を固定的な実体としてとらえ自己執着することを我執と言って自分を高く見て他人を軽視する心である)
(高慢とは自分の才能・容貌などが人より優れていると人を見下す)
自己肯定型は傲慢で、自己否定型は高慢になる。

私たちが人間になるには、生まれたままでは人間になりません。そこに精神の柱が立たないと人間らしく社会生活ができないのです。
精神の柱は両親や環境から生まれてくるのが最初です。その後は友達や体験、文字からの学びを通じて形成されていくのである。
どうしても若い時には無知であるから、自己否定感が強く、不安や恐怖心が生まれやすいのである。

ところが、日々小さな成功体験を積み重ねるとその脳の回路が開き、繰り返すことによって得意となるのですね。
もともと、英語が話せない人はいないのです。自分の得意でないから無意識に喜びを感じる方へ心が向くから話せないだけだ。
脳は外界に刺激を受け、海馬で受け扁桃体で感情となり興味がわくと集中するノルアドレナリンを出し、達成した喜び体験でドーパミンが出て、セロトニンによって中和されるという仕組みになっている。
セロトニンは情動と言って緊張や衝動の働きがあり、集中力(ノルアドレナリン)が行き過ぎると不安やイライラが起こり、衝動的な行動してバランスとり、快楽(ドーパミン)が出すぎると食欲、性欲、攻撃性が出てくる。
この三つのホルモンは全体的に成長しながらバランスをとっていくのであるが、
極度な緊張感でバランスが崩れセロトニンが出なくなるとうつ病や統合失調症を発症する。

人間は「無限に変化する」し、性格も変わっていくというより成長していくのである。
その基本は「感動する」ことで新しい行動に踏み出す。「エイヤー」とやってみる。自分を守ることをしたら脳の発達を阻害する。
可塑性と言って脳は無限に成長する可能性を持っている。ただ体験していないので脳に学ぶ回路が開いてないだけである。

人生は根拠の無いはったりで無我夢中に「不確実性を楽しむものなのだ」と脳科学者の茂木健一郎は言っている。
そこで、稲森さんの様に楽観的な大きな夢を描いて、悲観的にとことん実現のための課題を明確に解決する計画を立て、楽観的に「何とかなる」「私ならできる」と言い聞かせ、成功するまであきらめない強い意志がいる。

人間には生まれた時の遺伝的な性質と親が作った環境が影響するのは2割だというのである。
自分の可能性を信じ、何事も過ぎた時のストレスの吐き方を客観的に判断し、休息という空白が必要だし対策もいる。
この空白とは刺激を鎮める「坐禅」が一つの方法でもある。先人の知恵は現代の脳科学に合致するのである。

心をベースに経営され利他行の大切さをフィロソフィーとして判断の基準に置き京セラが大きく発展成長したのも、宇宙の原理に合致しているからである。自ら誰にも負けない努力で身につけることが肝要だ。

皆さんは行き過ぎてイライラで愚痴、批判、攻撃性、過食やアルコール依存になっていませんか?

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