「生きた金を使え」

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上手なお金の使い方をするにはお金持ちだからできるのか?
貧乏だからできるのかであるが、どちらでもない。

論語に「君子は財を愛す、これを取るに道あり」とあるように、愛には「吝」(おしむ)という意味もある。ケチでなく無駄使いしないということだ。
お金を使うには意味がある。生かすということだ。

虚堂録巻三に「使うことを解くするは、家の富貴によらず」とある。
虚堂智愚禅師(1185~1269)は坐禅している弟子に放った言葉だ。
「お金を使い方の上手下手は、家が富貴であるかどうかとは関係ない。
人が上手に着物を着ることが、どうしてたくさんの着物を持っている人だからと言えようか」

どうしてお金の話になったかというと当時の中国の禅僧が世俗化していて、
坐禅で理解したことを実際に生かした日常生活をするのでなく、
唯、坐禅することで生かせてないことを嘆いての禅師の言葉であったと知って禅は深いと感じ入った。

お金や知識もそうであるが、学ぶことは大変すばらしいが、それを生かして使ってこそ意味がある。
その判断基準は「道」に照らすことだ。道とは良識に従うことだ。
仏教では「上求菩提下化衆生」と言って、自らは上に向かって常に菩提心を求め、下を見て迷っている人に対しては救済する行動をとる。

お金も、知識も、自分の道を創るのに生かしてこそ意味がある。
若い時、親父が「生きた金を使え」と、友人と遊び金を使っているときに言われた記憶がよみがえってくる。
何歳になっても、生かしきったお金の使い方ができず、恥ずかしく反省しきりだ。

皆さんは如何に知識やおかね生かされていますか?

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