『和』の意味
京都造形芸術大学で教えておられる方と読書会で知り合った。
われわれの仕事もデザインや石造芸術としての側面もあり、
また歴史や伝統といった不易な精神的な文化もある。
その知人を通じて求人をお願いすることになり、
改めて大学の設立の意味や歴史、大学の学長のメンバーを知って驚いた。
学園長が細川元首相で学長が瀧の絵で海外でも活躍されてる千住博さん、
副学長がAKB48を世に出した秋元 康さんだ。
もう一人の副学長は横内敏人さんである。
この横内さんが日本の文化の根本の伝統に『和』があると語られてる。
大学院長の浅田 彰さんは、
『フランス語で言えば、伝統(TRADITION)とは裏切り〔TRAHISON〕の連続だということになる』
と表現され創造性を強調される。
さて、横内さんの『和』の意味には4つある。
1〕日本人を表す意味
2〕平和であり穏やかな意味
3〕混ざり合う意味
4〕足し算の結果の意味
古来日本は中国や韓国から文化を輸入し混ざり合わせながら日本化してきた。
明治になっては欧米の文化も吸収し混ぜあった歴史がある。
特に戦後はアメリカ文化のよさを吸収し更に複合的な文化を生んできた。
人生を生きることはモノやサービスを生み出し造る。
言い換えるとモノやサービスに従事して仕事を通じて生きるのだ。
仕事が単に製品やサービスとして造り流通するだけでなく、
更に要求が高く、製品から作品として人間の心や感性に沁みこむものへ、
飛躍させることが問われてるのが現代だ。
横内副学長は『和』とは伝統と革新の融合する創造の精神だと結ばれる。
みなさんはこの大学ご存知でしたか?