自我のない日本人

投稿日:2012年4月14日 更新日:

自我のない日本人
自我のない日本人は優柔不断のように国際的に評価されてることと、
日本人そのものが自国の文化や価値観を否定してるように感じるのは私だけだろうか?

基本的には欧米の価値観は個人を真ん中に据えて考えられる。
1〕父性的社会
2〕競争主義が発展するという相対主義〔他人や自然と戦って勝ち取る〕=原因
3〕共存主義が結果になる。〔汚く稼いで奇麗に使う主義でボランティアで奉仕する〕
ところが日本の価値観は集団や自然を真ん中に据えて考えられる。
1〕母性的社会
2〕共存主義で発展するという相補主義〔人間と自然が融合し、相互に助け合う〕=原因
3〕競争主義が結果になるが、
  是は他人と戦うのでなく自分の弱い面、未熟な磨かれてないところと自問自答する戦い。

このように単純には表現できなく複雑な要素が絡むに違いないが、
大雑把に考えるとこうなるのである。

社会人になるには集団に馴染むことが一番で自我意識が二番になる。
とはいえ、自我が奴隷のように押さえつけられてるわけではない。
むしろ、ミーイズムといって自己中心的な言動が目に付く。
ヨーロッパの紳士は騎士道という文武両道の人格であったが、
日本も幕末には武士道〔新渡戸稲造〕といわれる品格のある自己形成があった。

老子に詳しい加島祥造さんは、
「人間は生まれて三つか四つぐらいまでは円の存在で、自我意識と、無我意識が共存してるそうだ。
 その後の教育だとか社会で三角になったり四角になって自我意識が出来る。」

「誰しも欲望が出てきて、求めすぎ、意識しすぎて、いつも不安や恐怖を抱く。
 しまいにはノイローゼになり、集団的恐怖に駆られるから暴力や非情が起る」

「自我というのは恐怖心を生むからね。解脱というのは突きつめれば恐怖からの脱出だ。」

日本人は自然が豊かで欧米のように開拓が主でなかった、
自然と寄り添っていけば生活が出来たのだ。
だから自然と共存する相補主義になった。
〔詳しく言えば江戸幕藩体制の封建制がいっそう強固にした。〕

ここ最近は、
1〕情報化社会の発達で、たて社会の秩序が壊れ村社会のコミュニティーが崩壊してる。
2〕経済社会の価値に影響され、 
  若者の表現方法が無意識に自我の強い欧米の価値観を優先するようになってる。

世界の経済が混迷する今こそ温故知新で、歴史的に日本文化を見直し、
欧米とアジアが助け合い与え合う世界平和構築のハイブリッドな哲学觀が求められる。

みなさんは東洋的自我と西洋的自我どう感じますか?

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