母性の時代

投稿日:2012年6月9日 更新日:

母性の時代
欠野アズサ先生が「すべては愛から始まる」、
と題しこれからは母性の時代だと言う対談があった。
対談相手は感性論哲学の芳村思風先生だ。

印象的だったのは産業革命以降近代を作ったのは二つの条件がある。
ひとつは「競争」による戦い、男性社会の父性愛で子供を鍛える愛だ。
もうひとつは「科学」主義による理性礼賛主義だ。
理性は100%間違いないという妄信が現実の社会のひずみを創っているにもかかわらず、
猛省がない。
失われた20年といわれ日本経済はデフレで停滞して、
もう発展どころではない。
一方、世界に目を向けるとギリシャの問題に端を発し、
ヨーロッパのユーロが100円を切る状況で世界恐慌になりかねない勢いだ。
〔この現実からも経済理論の未熟(理論・理性で解決しない)、
政治は民主主義という名の大衆迎合主義政治の馬脚〕

現代は世界経済が滅亡する危機にあるが、
ひとつは「競争」から「平和」〔守り〕による利他行で子供を育てる愛の行動に転換する。
もうひとつは不完全な「理性」に頼ることを脱し、
「感性」を基本にした、本能をよりよく耕して互敬主義社会をつくる価値観に転換する。
本能=感性を伸ばす文化をつくるのだと断言される。

理性が進化すると感性〔本来持ってる能力=本能〕が衰退する。
今、日本を始め人類は「理性」を100%と妄信するあまりに、
野性的な粗野な本能でなく、元来遺伝子に具わってる〔良心〕互いが助け合い、
他のために利他行する優しい思いやりの行動という品性の高い本能に目覚める時が来た。
これが母性の時代だとおっしゃられる。

女性が男性化することでもなく、男性が女性化することでもありません。
野性的本能の感性を品格ある互敬の価値観〔良心〕を目覚めさせ感性を磨くことだと断言される。

イギリスのサッチャー首相は、
「政治を説明するのは男性の政治家にやらせなさい、実行するのは女性の政治家に任せることだ」

女性は「命」を生み出します。育てます。守ります。
それは自分さえよければという利己心の野性的で狭い価値観ではありません。

「万物の母」という大きなもので、夫をも子供のように育て、
両親も母の気持ちで世話する大きな度量の「愛」のことだ。
マザーテレサのもってる「愛」だ。

日本の江戸時代にあった東洋哲学の仏教的で老荘の道教が教えるところだから、
女性だけができることでなく、男性もできることはまちがいない。
決して西洋的なユニセックスや中性の抽象的な概念的人間を言うのではない。
実際に男性、女性の性を生かして具体的に他を活かす行動することだ。

みなさんは今が価値観の大転換の時期と感じますか?

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