しないほうがいい布施
「布施」とは見返りを求めない与えること、役に立つことだ。
大乗仏教における六波羅蜜のひとつである。
事業は人の為に物資を作ったり、運んだり商いをする。
だから、世の中にも人にも役に立つものやサービスを生み出し提供しなければなりません。
そのためには、いつも商品開発やサービスの進歩、進化を研究する努力がいる。
日頃何の努力もしなければ、お役に立つ事業が出来ないどころか、
自分の生活のために利己的になり、
嘘ついたり押し売りしたりするようになるのが人間の性(保護本能)だ。
仏教では欲を捨てろと教えたりもしますが、欲がなければまた生きれない。
だから小欲知足を進め、利他行を一番にする行動を説く。
最もな話しだが、実行するには日々の鍛錬を通じて身体で学ぶ意外にない。
さて、五世紀の中ごろインドで作られた『倶舎論』(くしゃろん)と言うお経の中に、
七つの『不純なる布施』というしてはいけない布施が書かれているので紹介する。
1)隋至施(ずいしせ)=あまりひつこく求められるので、断りきれずしてしまう布施。
2)怖畏施(ふいせ)=それに応じておかないと、
どうも具合の悪いことになりそうだという不安からくる布施。
3)報恩施(ほうおんせ)=昔に受けた恩を返すためにする布施
4)求報施(具報施)=返礼を期待してする布施
5)習先施(しゅうせんせ)=慣習になっており、先例があるからしなければならないとしてする布施。
6)希天施(きてんせ)=その功徳によって展開に生まれたいと希望してする布施。
7)要名施(ようみょうせ)=自分の名声を高めようとしてする布施。
布施は見返りを求めない行為ですが、
私利私欲に負けると以上の七つのしないほうがいい布施を自分で正当化するのも人間の性だ。
みなさんはしないほうがいい布施チェックしてますか?