天情と人情について

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天情と人情について
世の中を渡るには『義理と人情』をわきまえることが大事だ。
「義理」を国語辞典で調べると『他人に対して世間に対して勤めるべき道』、
「人情」は『人間的な感情、情け』とある。

夏目漱石の「草枕」の冒頭には『知に働けば角が立つ、情けに棹させば流される・・・』、
あまり情けをかけた言動はどうも人間関係を大事にしすぎ主体性がなくなる。

今日はお得意先の友人と経営談義をすることになった。、
人の問題が中心になったので、「人件費はコストでなく資産」だと表現した。

『同感だが、人を生かしきれてないのでどうすればいいと』問われた。
咄嗟に『天情を判断基準にすれば良い』と答えた。

意味が解らなかったようで少し付け加えた。
人間である以上『好き嫌いや損得、立場によっての善悪もある』のが普通だ。
自分から見た判断は「悪人の自己中」で、相手から見た判断は「善人のお人よし」になる。

私の言葉をさえぎって、
彼は「だからどうすれば人間関係やコミュニケーションがうまく行くか知りたい?」と突っ込んできた。

人間は『春夏秋冬に生かされてる』だから春には春服を着、夏には夏服を着てるのだ。
「自然にあわせて生きているのが事実だ」と答えた。
「雨が降ったら傘をさすように」と付け加えた。

これを「天情」という。
判断の基準は「天」(宇宙の法則、サムシンググレート、自然の法則)の気持ちに合わせることだと言った。
「人情」での判断は相手を中心の判断か、自分を中心の判断になる。
あるいは当事者意識がなく傍観者になるだけだ。

だから「天情」を基準にすればいいのだと答えた。

言い換えれば「公明正大」といった基準だ。
中村天風は「光の前に闇はなし」と言い切っているし、
尊徳翁は収穫したい米だけに光が注ぐのでなく草にも光を与え平等だと言って、
もし、米を収穫したければ、草を間引く努力が人間には必要だと解く。

親鸞聖人の「悪人なおもて往生する」という浄土宗系の悪人正機説は、
天の情を諭してくれている諭である。(天情とは私が作った言葉だ)

皆さんは天情で判断されていますか?

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