ケインズは達人だ。

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ケインズは達人だ。
ケインズはイギリスの経済学者で1929年10月のニューヨークの株の暴落から、
世界大恐慌になったのを救うのである。

彼は自由主義経済は個人の自由意志で競い合いながら市場を健全に創っていくのはいいが、人間の貨幣愛や自分を愛する利己愛が優先し、非倫理的になることを危惧していた。

それの解決が公共の投資だった。
国家が公共の目的でダムや道路整備など有効需要を作り出せば、
経済を牽引し労働者の雇用も生まれ、倫理観と経済が両立すると考えたのである。
アメリカはニューディール政策という公共投資によって立て直り、
以後世界は大恐慌がなくなった。

彼は合理主義的な効率一辺倒の考えから『価値のある感情』と言う表現で、
倫理観と経済発展を両立させようとした。

晩年『若き日々の思索(信条)』の中で一番大事なことは、
外的価値として、外で善きことをするよりも、
内的価値として、内なる自己を善くすることが一番であると語ってる。

ケインズいわく、
『いかに善きことをするかより、いかに善き人間になるかが大切だ。』

私は『商道は天道なり』と心得る。
西郷隆盛は仕事として公にするときは『天意』をもって決断し、
一斉の『私意』をなくすといってる。
『商道が人間道』であったら、
損得、好き嫌い、善悪(個人の)という『私意』で判断する事になる。
それはワンマン経営になることを意味するのである。

あくまでも、サムシンググレイト、宇宙の意志、自然の法則が一番で、
『私意』がそれに沿うかどうかである。(天人合一)

ケインズが感じていたように、いくら人間の外の世界をフェアにしても、
人間の利己愛、貨幣愛を政策では抑制できないがゆえに、
善きことする前に善き人間に自分がなることが、もっとも大切であると結論付けてる。

商いは『私利私欲』で行うのでなく世のため人の為に行い、
『お天とさん』が見てござるで、正々堂々と誠を尽くし天道に沿う事が一番だ。

人間が生まれたら死ぬ事はまちがいないが、
少しでも自分を天道に沿うように成長し自分を磨く事が仕事・人生における使命だ。
仕事・人生は頂上のない山登り、一歩づつ歩み自分から逃げないで登り続けることだ。

道元禅師はその人間の姿を『修証一等』と修行も悟りもコインの裏表、
また、他人と自分を分別せず『自己と他己』とよび、
目の前の相手も外の自己と『自他不二』を地で生きた人だ。

みなさんは善きことする前に善き人間になる事を実践されてますか?

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