世界のトヨタの綱領に学ぶ

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世界のトヨタの綱領に学ぶ
日経新聞の7月5日の交遊抄という欄に「豊田綱領」とあり、
昭和10年10月30日に豊田佐吉さんの考えをまとめたものだそうだ。

  『豊田綱領』

    豊田佐吉翁の意志を体し

1.上下一致、至誠業務に徹し産業報国の実を挙ぐべし。
1.研究と創造に心を致し常に時流に先んずべし。
1.華美を戒め質実剛健足るべし。
1.温情、友愛の精神を発揮し家庭的美風を作興すべし。
1.神仏を崇拝し報恩感謝の生活をなすべし。

これが世界のトヨタの創業者が考えた企業の根本精神である。
欧米のような階級はここにはない。
社員も経営者も同じように働く事で家族的な雰囲気を作ることと、
何よりも欧米と違うのは温情、友愛の精神と天を敬う心である。
日本的な経営が世界を席巻したのはこの精神にもとづく。

先日、退社したS君が挨拶に来て、
『理念というのは飾っとくもので、実際の行動と一致させて営業所の方々は行ってる』
続けて彼は『私には出来ません。』『今までみんなに合わせていたので、
ほんとの自分と葛藤し、今後やっていく自信がなくなりました。』

人間の遺伝子は利己心で出来ている。
だから自分が一番かわいくて、利益も自分を中心に考える。
しんどいことはしたくないし、
できるだけ身体も精神も使わずに面白おかしく楽しんで生きたい。

一般に本音というのはこの怠惰で本能むき出しの自分がほんとの自分と考えてるのでしょう。
だから日頃はその自分が見破られないように言葉は奇麗事言ってるだけで、
実際に、大真面目に綱領や理念を自分の生活の行動指針にしようとは考えてない。
先日やめたS君のように『理念は飾っとくもの』で自分の血肉にしようと取り組まないのだ。

でも、トヨタ創業者の周りの人は、豊田佐吉さんと生死を友にし、
同じ志で行動されたからこそ、今日のトヨタがあり、
綱領・理念の伝承が連綿と続き行動に血肉化してるのである。

家には家の家訓があるように、会社には会社の綱領・理念がある。
これは理想的モノサシであり、
コツコツ丹精に時間をかけ磨き上げるもので、簡単に具体的に実現はしない。
田中真澄先生は、
『心構えはどんなに磨いても。毎日ゼロになる能力である。
 ちょうど毎日朝起きて歯を磨くようなもので、
 心構えも毎日磨きなおさなければならない。』

論語には『朝(あした)に道を聞かば夕べに死すとも可なり』とある。

みなさん家訓や理念飾っとくだけですか、毎日磨きなおし実行されてますか?

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