大阪石材社長ブログ

「苦を楽に転悟する」のが仏陀の言いたいこと

投稿日:2021年5月3日 更新日:

何のために働くのか?
普通は「生活するためだ」と答えるが、最近の若い人は「やりがいを持ちたい」と言う。
やりがいは仕事にあるのではなく、自分が「そう思う」ことだ。

凡夫の私たちは、どうにも自由自在に動かせない肉体と、どこかにでも飛んでいきたい、我が儘勝手なことをしたいという自由な精神との矛盾の中で生きて、勝手に『苦』を感じている。
仏陀はこの『苦』を取り去り、『楽』になるのは誰にでもできると諭す。

仏陀は、あるところで自殺しようとしていた女性に出会って、「どうしたんですか?」と尋ねた。
女性は「好きな人ができて身ごもりました。ところが男性はどこかに行ってしまったので身を投げようと思っています」とこう言うのである。
それに対して仏陀は言った。「では話しましょう。牛はいつも荷車を引いて辛い思いをしていました。牛はどうすればこの苦しみから逃れられるかを考え、この荷車を壊せばいいと思い付き、壁に激突して壊しました。そうすると牛車の持ち主は今度は頑丈な鉄製のもっと重い荷車を作りました。牛はさらに苦しくなりました」
さらに仏陀は続ける。
「さて、あなたは苦しいからと言って自分の肉体を壊して、苦しみから解放されると思いますか?人間は輪廻転生をして、あの世へ行っても地獄の苦しみを得るんですよ」と言うのだ。

仏陀は肉体を捨てたからといって苦しみは無くならないと諭す。
仏陀はこの世を地獄と捉えて『苦』を感じているのは自分の精神であり、健康な肉体を持っているのにそれを活かさないで我が儘に生きられないと駄々こねているだけだと言う。
この女性は現実を地獄と捉えているだけなんですね。
これを逆転させれば現実が極楽になる。
元々「苦」なんか無かったんですね。思い込みですよ!!

現代に生きる私たちは本当に贅沢になり過ぎましたね。
江戸時代のように農業が主の世界ではなく、工業が発達し、いろんなモノが手に入る時代になりました。
スーパーに行けば何でも揃っているし、いつでも買えるようになっている。
新幹線や飛行機に乗れば瞬時に移動もできる。
私たちは自然に生かされていることを忘れてしまっているのですね。
天から空気(呼吸)、地から食べ物(食)によって命にエネルギーを補給している。
まずは感謝ですね。

安岡正篤さんは「健体康心(健康)になるには三つの心を持ちなさい」と言っています。
1.心に喜神を持つ
2.感謝する心
3.陰徳を積む心
きっとこの行動をしていると、毎日極楽にいるように感じるに違いない。

皆さんは毎日が楽しいですか?

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