「私は悪人だ」と言い切れますか?

投稿日:2021年5月27日 更新日:

どうして戦争が起こるのかというと、みんな善人だからだ。
喧嘩や怒鳴り声が起こるのも善人同士だからだ。
もしどちらかが悪人で「私が悪いからです」と言ったら、怒鳴り合わないしケンカにもならない。
ましてや戦争になることもないのである。

人間は結果から考え原因を探っていくと、価値観の優先順位が違っていることに気づく。
資本主義という価値観と民主主義、一方では共産主義という価値観と専制主義である。
結果として、イデオロギーの対立が貿易戦争になり、具体的なミサイル実験などでの緊張感を生み出しているのが現状だ。

調和を目的に対応するなら、状況によっては善人にも悪人にもならなくてはならない。
しかしそれが出来るくらいなら、生きることは簡単だ。

親鸞聖人の言葉が綴られた「歎異抄」に『「善人なおもて往生をとぐ、言わんや悪人をや」しかるを世の人つねに曰く「悪人なお往生す、いかにいわんや善人をや」』という言葉がある。
親鸞聖人は自分を悪人という人を善人より上に見ている。
ところが逆に普通の人は、悪人が救われるなら善人が救われて当然で当たり前だというのである。
親鸞聖人は「自分が100%善人だ」と信じ込んでいる人には阿弥陀さんの他力は働きませんというのである。
これは「歎異抄」に書かれている一番のポイントである他力本願の教えだ。
人間は謙虚に不完全である自覚、矛盾を生きている自覚が必要で、自らを浄化する意味で善行をする。

中村天風は「絶対の真理」とは「良いことは何でもいいから真似しろ。悪いことは嘘のも、かりそめにも真似するな」と断言している。
これは人間が悪人の自覚があることを意味するのである。
私が「怒らない」のはここにいる人はみんな悪人だからだと言ってのける。

皆さんは善人ですか悪人ですか?

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