「矛盾を生きる」先人の智慧

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「絶対矛盾の自己同一」とおっしゃられたのは、
「善の研究」の西田幾多郎である。

日常生活するものにとって、「善悪、賢愚、愛憎、損得、好き嫌い」
という絶対矛盾の現実世界で右往左往しながら生きてる。

禅宗では絶対矛盾と絶対の大自由は不二(一如)の存在であると教える。
矛盾をとって悩み苦しむのもまた楽しいし、
自由をとって100%自己責任で「現実」に飛び込むのも楽しいものだ。
頭で相対的に観念化する前には「事実」は一つだというのだ。

臨済禅師の「四料簡」(料簡とは考え方)が教えてる。
1、鐘がなるか撞木がなるか、鐘はならない撞木がなる。
2、鐘がなるか撞木がなるか、撞木ならない鐘がなる。
3、鐘がなるか撞木がなるか、鐘と撞木の間でなる。
4、鐘がなるか撞木がなるか、鐘と撞木で音がする。

1から3は頭で観念化してるのですね。(矛盾)
4は現実の中に飛び込んだ行動だ。(自由)

また面白い禅語に「一水四見」というのもある。
人間は水に見え、餓鬼は炎に見え、
天人は瑠璃(宝石)に見え、魚は住処に見える。
立場により心は動くし、考えも無意識に相対化する。

相対的観念は小さいときから植え付けられ、
その観念は自我を作る。
そんな自我に苦しんで世の中の矛盾を生きざるを得ない。

しかし、それを絶対大自由に生きたいと「無我」なる自我を体得する。
禅の言葉に「天下無山」という言葉がある。
善悪、賢愚、愛憎、この二文字の絶対矛盾の現実にこそ、
絶対大自由がある。
天下に山無しと、どっしりした富士山(不二山)という一如の山を自分で作る楽しみを味わうのが絶対矛盾の現実を生きるコツだ。
先人の智慧は素晴しい、
さらに学ばせてもらいたいものだ。

「矛盾を生きる」先人の智慧皆さんは矛盾を自由に変換されてますか?

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