「事なき世界を望むなかれ」

投稿日:2021年8月29日 更新日:

絶対積極意識を持って、明けても暮れても明るく朗らかに強く生き抜くと、不運も不健康も来ない。
事ある世に生きて、泳ぎ達者な人間が澎湃(ほうはい)たる荒波を抜き手を切って泳いでいくような人生の生き方をしなければ、本当の生き甲斐のある人生なんか望めない。
中村天風はこう言うのである。

ここまで言い切られると、その根拠はどこにあるのかと質問したくなる。
天風は毅然と「哲学で考えると、病は宇宙を支配している造物主のお咎めである」と言うのである。
このコロナ禍で、今さらにウイルス感染が拡大して、もっぱら政府や医者は飛沫感染するので大人数での会合を避けるように言い、飲食店にお金を出して休業要請しているが一向に収まらない。
密にならないようにと行動制限が強いられるため、飲食店や観光業界、宿泊施設、公共交通機関などは大きな経済的打撃を受けている。
その影響が日本の経済だけでなく、交易の盛んな現代は世界中の課題となって、
コロナ後の構造改革を計っているところだ。科学なのか哲学なのかが問題だと察するのは私だけだろうか?

もし天風が生きていたら以下のように言うだろう。
「原因は遺伝、ばい菌、時候、飲食物、怪我など」を帰納する(収斂理性)
本当の原因は違うというのだ。
それは自然法則に従った生活をしないからだという。
人間の背理行為が免疫力を低下させるのだ。
天風に言わせれば「自助と自制」をする、自ら自然の法則に則した生活をすることだ。
食欲、性欲、睡眠欲を適宜分別して自制し、行き過ぎず自助の精神で行うことが大切なのである。

人間は元来、本能的気分屋だ。
感情的な気分が絶えず湧いてきて、自制や自助を考えようともせず過ごしてしまう。
また、誰だって怒ることもあれば、悲しいこともある。
だが、そういう時にこそ「こんな時こそ自分の尊い魂を汚してなるものか」と気分を切り替えていくのだ。
これが大事。

さて、それでも病の原因を追及して、最終的には遺伝だと結論付けようとするが、全宇宙は日々新たなる生命は蘇っていくというインド哲学を持ち出すのが天風流だ。
これが絶対的真理だと言い切る。遺伝であろうとも恐れてはいけないし悲観することはない。
あくまでも自然法則に従った生存と生活であれば、体質は改善される。
どんなに悪い遺伝子であってもそれを上回る。
遺伝は絶対ではないと断言する。
人間を創った造物主は昨日より今日、今日より明日というように進化、向上し、良くなるようにという自然の法則がある。
これは医学という科学でなく、インド哲学での見解を根本哲理に置いて、天風の病を治した体験からくるから迫力がある断言だ。
「人生は観念で、気分は娑婆だ」と言ったのも、その体験から学んだことだ。
私のような凡人はここまで断定的には言えないのも事実だ。

皆さんは事なき世界を望まれ、自然の法則に背理されていますか?

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