「書道」に学ぶ

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我が師匠が若い時に獏山先生から教えられた書道の極意は「空間とタメ」であるといわれたそうだ。
獏山先生が、とある飲み屋で「君、タメというのが解るか?書いてみろ」とおっしゃられ、ためという字を思いつくだけ書いた。
「君、頭に情報を入れて知識ばかりで字が書けるか?字は心で書くのだ」
「心とは辛い事、悲しいことをいっぱい溜め込んで、
心で書く、一気に表現するのが書家だ。頭で書くのではない。」

獏山先生は字を書くとき古典の王義之、顔真卿などの書の筆運びを真似て、その心まで移すために何度も書くという。
仏教では「入我我入」と言って、修行を重ね仏に飛び込んでいったのか、
仏が飛び込んできたのか解らない状態、「一如」と言って悟りを得るのである。

獏山先生は古典の書家の心を溜めに溜めた自分という人間を通して一気に字に心をこめて表現する。
タメとはそういう意味だ。
空間とは半紙の白と墨の黒が絶妙な空間を描き出すのだ。
それには間合いとリズムがいる。
遅くもなく早くもなく、筆が心を映すように運ばれていくというのであるという。

空間は遊び余裕であり、自然に抱かれたように暖かく心地よい流れを感じさせる。勢いもあるがしかし肩肘張らず。

社会人として仕事をする私たちは「字」を書いていないであろうか?
肘を優雅に動かし、大きく深呼吸するように伸びやかに、安定した筆使いは小指をずらして書かれていくのである。
決して指先をこねて筆を回すような小手先で書く字ではない。

書が人生の道に通ずる学びである。
「字」を単に書くというのでなく、人生観に通じる「道」という心持があって書道だ。できれば伸びやかで自然な間合いとタメのある人物でありたい。

「書道」に学ぶ皆さんは書道をどのように感じておられますか?

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