大阪石材社長ブログ

「働くには能力と人間力を高めること」

投稿日:2022年2月15日 更新日:

先日、ある戦略で建築設計を依頼しました。
その請求書を見てびっくりしたのは、それにかかった時間が書かれていたからです。
もちろん机の前でアイデアを考え全体構想を練り、その後設計図面を書かなくてはなりません。
知識労働と肉体労働をどう計るのかを考えました。

例えば、今までにたくさんの設計に携わって熟練した人は価値が高く、体験の少ない人は価値が低いというはかり方がある。
時間という見える尺度ではかると、熟練した人は仕事を熟知しているので時間的に早く出来るかもしれない。
仕事の質は品の状態の良さや独創性などではかるやり方もある。

もちろん、仕事では機械のように単純に肉体だけを動かすことで出来高を計る作業もあるが、仕事の全体を掴んで、段取り良く仕上げる仕組みを考えたり、新しく創造する仕事もある。
仲間と共に協力し合う雰囲気を創ったり、働く人間の関係を効率良くさせる環境を創るのも仕事だ。
働く人に重要なのは二つの働くを磨くことだ。

1.能力(かかった時間や生産高で計る):能力も一人ぼっちでやった出来高とみんなの中でやるのとでは結果が違う。
2.人間力(人間関係性を良好にする、雰囲気造りや具体的な仕組み造りなど思いやりのある仕事で計る):能力の量的なモノサシと人間関係性は数値の尺度でない質は状態で計るしかない。例えば、みんな楽しんで仕事しているかどうかということだ。結果の出来高も良くなっている。

だからと言って八方美人的な行動をするということではない。
自分の能力を高めるべく研究し、自分の心を高めるべく主観を客観的に置き換えられるように学ぶ。
能力が高くなると、どうしても他の人が馬鹿に見えて傲慢になる傾向があるのが人間の性だ。
一方、人間力も協調性はあるが、主体的に言動せず、依存して待っているお人好しではだめだ。

人間の創造主は私たちを必ず発展・進化するように創っている。
能力と人間力のバランスだけは自分でコントロールしなければならないのも事実だ。(これが厄介だ)
自分の行動が行き過ぎているか行き過ぎていないかは、自分で自分の目が見れないように自分では分からない。
現実の事態が結果的に上手くいった時はバランスが取れていると言えるだろう。

私たちが注意しなければいけないのは「能力」は肉体に属することで、「人間力」は精神に属することだということだ。
言い換えると、肉体を主体として生きていたら必ず衰えていくということだ。
「能力」も同じだ。
しかし「人間力」は精神に属するから、体験を積めば積むほど進化・発展して勘所が出てきて成長する。
人間力を高めるということが生きがいを生み、仕事の質も高まっていくことは間違いない。

皆さんは「能力」と「人間力」両方を高められていますか?

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