大阪石材社長ブログ

「知行合一」について

投稿日:2023年5月13日 更新日:

王陽明の伝習録に「知は行の始なり。行は知の成るなり」と書いてあるように、知を得たらその人は行に移し、現実に役に立つように知行合一的な働きにならなければ意味がない。
非常にリアリティな「知」の在り方であり、「行」へ転嫁してこその「知」という学びなんだ。

「学び」について『論語 為政第二』に孔子は以下のように述べたとある。
「子曰く学びて思わざれば罔(くら)く、思うて学ばざれば則ち危うし。」
意味=「学ぶだけで深く考えなければ意味が解らない。考えるのみで学ばなければ、独断に陥って危ない。」
さらに、もう一文紹介する。
「子曰く、由、汝に之を知るを教えんか。これを知るをこれを知ると為し、知らざるを知らざると為す。これ知るなり。」
意味=「由(子路)よ。お前に「知る」ということを教えようか。知っていることは知っている。知らないことは知らないと素直に言えるのが、本当に知るということだ。」
『論語 学而第一』で曽子は「吾日に吾が身を三省す。」と言っています。
この三省は起こった事実でうまくいかないことを反省するのではなく、学んだ事柄を自分の日常に生かしているかを何度も反省する実践の学びかどうかを意味します。

世の中は諸行無常で絶えず変化している中で、日々学び、日々実践行動を繰り返すからこそ人間の成長がある。「学び」と「考えること」と「行動」が三位一体となった関係でなければ真に人間力が高まったことにはならない。唯我独尊の学びにならぬよう素直に知る知らないを言うことができて、考え、行動することが本物の人物になる。

稲盛さんは「心を高め経営を伸ばそう」とおっしゃり、自分に素直に向き合い、心技体を磨き、行動で証明してこそ人間は成長し、経営も伸びることを実現された人物だ。

みなさんは学び、考え、行動する「知行合一」されていますか?

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