大阪石材社長ブログ

「論語」に学ぶ

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「論語」の陽貨第十七に「子曰く、唯女子と小人とは養い難し」とある。
意味=孔子先生が言われた。「ただ教養のない女性と無知な男性とは、扱いが難しい」

最近、新紙幣が発行された。肖像が採用された津田塾大学を創設した津田梅子さんは幼くしてアメリカに留学して、17歳に日本に帰ってきて女子教育をすることになる。男女に隔てのない自由なアメリカ育ちだったからだ。

さて、論語は周の時代の立派な為政者を「君子」と言い書かれた。「小人」というのは民百姓のことだ。当時家庭に縛られた女性にはなおさら教育なんかはしないで、家事と裁縫を身に付けることだろう。戦後間もない母もまた、女性に対しては家事全般と裁縫を身に付けることを教え勉強はしなくていいと思っていて、着物を自分で仕立てて、家庭の足しにと着物を縫う仕事を請け負っていた。

戦後は男女平等で小学校、中学校は義務教育で学ぶことになり、男女の知識や教養に差がなく、男女が対等に議論したり、学びあったりするようになり、教養のない女性どころでなく職業も弁護士や医者といった人も多く輩出しているのが現状だ。
それに比して、男性が弱くなったと揶揄されるようになったのも事実だ。

父親も戦後商売をしていたせいで、一日も早く身体を使って稼ぐことが大事だという考えで、小学校の時から仕事を手伝わされた。朝は学校に行くまでに豆腐屋さんに行って仕入れる。(冬など手がしびれる)
夜は学校から帰ったら、養鶏場まで行って卵を買いに行く、だから今でも身体を動かしたり働くことが苦と感じたことはない。

高校を卒業したら仕事を手伝い働くことを父親は決めていたが、友達がみんな大学へ行くので、一生懸命父親に大学進学をお願いした。
時代はどんどん進み、男女の教養の差はなく、また高学歴化して教養のない男子も少なくなって来るように感じる。

しかし、一方でその教養を生かし、社会の中で役に立つ仕事を実現させようとする野人的な勇気と行動力が少なくなっている気がする。
それは頭で考えてから決断し、科学的推理と考え確率や成功の比率を推し量るようになったからであろう。
「義を見てせざるは勇無きなり」という捨て身な無謀さがなくなったともいえる。

学ぶことは自らを磨き社会に役立つ実践を通じて、さらに自らを成長させ生きがいを感じる大事なことだ。

皆さんは女子と小人とは養い難しと思われますか?


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