グットハートの法則というと1975年にイギリスの経済学者チャールズ・グッドハートさんが金融政策の論文に、「測定されようと決まった指標は、それが目標にされた瞬間に有効性を失う」とある。例えば、学校で生徒の理解向上を改善するために「テストの点数」を目標の指数にした場合、教師や生徒は試験対策など「テストのための学習」を行うようになり、本来の物事への理解がおろそかになる。
人生の大半を仕事をしてるビジネスマンにとって、目標数値は具体的で大事な通過点であるが、それをあげることに邁進したら本末転倒になるということである。仕事には目的がいる。
たとえば「みんなが幸せになるため」とか「世の中がよりよくなるため」とかだ。
大きく言えば「世のため人のため」ということになるかもしれないが、近視眼的に考えると「お金が多く稼げること」という現実的な目標になってしまうと仕事が面白くなくなる。
現代はAI (人工頭脳)と人間を比較して、人間は人工頭脳に使われるんのではないか妄想する人もいるが、AIには過去の経験した知識を膨大に蓄積し、行動様式まで提案できる。
しかしAIはインプットしたソーシャルメディアの真偽が判断ができないし、未来予想ができない。
人間は表現を創造するし、「生きがい」を持つことができる。
「生きがい」とは人が評価するものでなく自分の未来創造して生まれる。
宮崎駿さんに漫画の「絵コンテ」を書くのは辛いのでAIに書かせましょうと弟子が言ったそうです。
「絵コンテ」を書くのが生きがいの宮崎さんは即断ったそうだ。
AIは基準があって味気ないものになることを知っていたからだ。(茂木健一郎さんの言葉)
日本人は欧米のように「個」が確立して物事を組み立てるのではなく、「生きがい(意気がい)」を柱に仕事や人生を生きる。
「生きがい」という目的を持って生きるってきれいごとのように感じるが、「おもてなし」の心はいつも自然や他者を敬う行動だ。
そしてきめ細かい配慮がある。
和菓子は同じように見えるが同じ型でなく自然が一つずつ違うようにみんな違うように作るそうだ。
日本食は「お任せ」なんだ。茶道も同じだ。
茶席の亭主は正客をもてなすのに自分の持っている一番いいものを使って、相手の好む物を用意し茶を一服点てる。
日本人は完ぺきなものを好むのでなく、成長の物語を喜ぶのだ。
生きがいは?と問われたら、仕事をして多くの人に喜んでもらうことかな!!!
皆さんは生きがい持っていますか?
目的と目標
投稿日:2025年1月12日 更新日: