大阪石材社長ブログ

「天国と地獄」があるから面白い

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どんな人も天国がいいと思うのが普通だろう。
現実はそんなに天国の体験ばかりでなく、山坂があるように地獄の体験をしているからだ。
言い換えると地獄があるからそれと真反対の天国と感じるのであり、逆に天国があるから、真反対の地獄をイメージするのだろう。
仏教では比叡山の恵心僧都源信(942年~1017年)が著述した「往生要集」に基づき、六道絵(地獄道、餓鬼道、畜生道,阿修羅道、天道、人道)を描いたもので、具体的にはこの六つの世界を輪廻すると考えられ、生まれ変わっていくという。
地獄に落ちるというのは「殺生、盗み、邪淫、妄言、飲酒、邪見」であり、仏教とは相いれない人のことだ。
だからと言って仏教的生き方をしたら必ず天国に行けるかというとそうではない。

「儒教(孔孟)は人間が一生の間いかに妄想、妄行から、当然、必然、自然に到達するかの教えである。この点は老荘も同じこと。
ちょうど儒教に孟子の理想主義派と荀子の現実主義派とあるように、どちらかといえば、孔孟系統の方は現実主義派であって、これに対する老荘の方は理想主義派、したがって一方を人間主義・人道主義というと、一方を自然主義である。
人間は自然から出て発達したものであるが、発達と同時に堕落する。
如何に人間堕落を防いで、人間的自然に達するかつまり天道に返るかということが大事だ。」
(安岡正篤曰く)

我々凡人は理想主義と現実主義は両極の意見出ないことがわかる。
一方に決めつけることでなく、両極のバランスの中に生きることだ。

まさに、頭の中で創った観念に翻弄されているのだが、現実は一つで天国でも地獄でもないということ。
この現実の中を生きる過程が自分を創っていくことに違いない。
実にスリリングで物語を作りながら自分を生きることを楽しめたら最高だ。

皆さんは両極のバランスの中、生き抜いていますか?

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