近代国家は宗教からの解放

投稿日:2019年2月9日 更新日:

西洋ではギリシャ・ローマの時代からルネサンスに至るまでは封建的で絶対君主時代であった。

1789年のフランス革命によって共和国が誕生するのである。 宗教的にはキリスト教のカソリックは儀式にでれば神のもとの平等を唱え、「免罪符」を買えば罪が許されると形骸化していた。現代もフランス、イタリア、スペインはこの宗教観をベースにした文化だ。

一方、プロテスタント(カルビニズム)は予定説を主張し、 あらかじめ予定されている人は救われるという個人主義的自由、階層社会(階層内自由)を肯定する。
16世紀にイギリスのヘンリー8世の離婚問題でカソリック教会から独立した英国国教として独立したプロテスタントである。
アメリカもピューリタニズムを信仰(ピューリタン)でのプロテスタントだ。
ドイツ、スウェーデンもプロテスタント(カルビニズム、ルター主義)だ。

カソリック教会は中世的に表現すると教皇が上だから、皇帝の権力は認めない。
1077年の「カノッサの屈辱」という出来事があり、皇帝は教皇に頭を下げるのである。
言い換えれば大統領のリーダーシップは認めないという事になり、 逆にプロテスタントの国は大統領にお任せするという傾向が強く、二大政党で議論しあった結果には従うという政治体制だ。

では日本はどうなのかと考えると、 元来、日本の宗教は政治の中の一部に組み込まれていて、聖武天皇時代に東大寺を総本山に初代宗主を行其に定め、全国に国分寺、国分尼寺をつくって、仏教に帰依するのである。

神話の時代から八百万の神を敬い崇めていたのであるから、 リーダーシップを認めない文化が根ずいている。 言い換えるとカソリック教会は教皇が権力があり、 皇帝は世界にたくさんいたように、多数を認める。
逆に日本の多数政党(自民党派閥)ができるのと同じである。

イギリスの産業革命に始まった資本主義経済は一神教の世界観で、 科学主義、自由と民主主義を貫き発展したのも事実だ。
冷戦後の世界はイデオロギーの対立は、国家資本主義(中国)と 自由な個人主義(人間主義)、民主主義の対立となり、米中の貿易戦争に展開しているのである。

ヨーロッパではイギリスの欧州連合離脱問題が起こり、 中東ではイスラムのISがテロを引き起こしているのが実情だ。
マルクスが宗教はアヘンだといった時代から150年以上も過ぎる。
宗教を単に迷信だとか教条的な押し付けという時代でなく、 もっと科学的で現実の心の自立を可能にする哲学として考えられる時代になってきている。

今こそ科学と宗教が一体となる哲学観の時代であり、 それが行動の科学として演繹できる個性の時代であってほしい。

皆さんは宗教と科学が別物だと考えられますか?

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