トヨタは「改善」運動を続け世界の車業界の先頭を走ってるといっても過言でない。
この改善が一歩づつ前進して大きな改革が達成される。
最初から「革命」は起こらないのである。
仕事に向かう姿勢は一般的に「慣行に基づき行動してる」とシュンペーターは言う。
即ち、ルーチン化した作業をこなす事で、とても安心してできるからだ。
イレギュラーを好まない。
しかし現実には、従来のやり方で上手く行かないことも起こる。
世の中の購買の変化やスマートフォンのような商品の供給により、
決済手段が変化し従来の常識が変わる。
一般には上手く行かない事が起こると、
「迷って立ち往生して、環境のせいにし愚痴が飛び出す」、
何の解決にもならないが、必死に過去の自己の行動を正当化するのが普通だ。
イノベーターといわれる企業家はそこで立ち往生は許されない。
果敢に挑戦するが、お金目当てのためにやれば失敗するとシュンペーターは言い切る。
もう一つ大事な事は「アニマル・スピリッツ」であるとケインズは言う。
企業の活動が数字と冷静な確率的計算のみに依存するようになったら、企業は衰退する。
イノベーションはまるで探検隊と同じようなものだというのである。
米国は30年間でITC投資が2.8倍、日本は11%の投資である。
世界は今、ドラスティックに激変してる。
トランプ大統領は「アメリカンファースト」という保護貿易主義を主張する。
一方、中国は2025年にはアメリカをしのぐ製造大国になり、GDPでも世界一になろうとして、世界の製造技術やIT技術の会社のM&Aを盛んに進め、先進国の技術を集めている。
貿易戦争の裏には技術の奪い合いという戦いが行われ、米中の冷戦時代という人もいる。
そんな世界情勢の中で今求められる人材はルーチン仕事をこなす「養殖人財」でなく、激しく変化する経済社会を探検する「天然人財」(アニマルスピリット)がいる時代でもある。
皆さんはいかが思いますかイノベーション?