「まとも、液体、柔軟」な人間像とは

投稿日:2018年6月12日 更新日:

アメリカ大統領が北朝鮮のキム・ジョンウンと6月12日、
シンガポールで歴史的会談が行われた。

仕事中なのでニュースは聞いてない。
日本の総理大臣で日中国交を果たしたのは田中角栄氏である。
地元からの陳情にバスで目白の屋敷に来られた人には必ず会われた。

その真意を書かれていたのを思い出した。
田中総理は「右とか左、〇だ✕だも大事だが、
グレーゾーンが一番多くいるので大事にする」
勿論選挙を考えてであろうが、
続いて「結果どうなるかよい。できるかできないかだ」
「話しをきいて決断する」

未来の可能性を信じて行動することで変化する社会をイメージしていると察する。
理性で効率をとるか効果をとるか、善か悪かの議論をいくらしても仕方ないという立場に立ってる。

実際、直接に合ってないから解らないが、理解できない行動もあるのが人間だと思うから、
全面的に田中角栄総理が素晴しいと言いたいのではない。
しかし、現実に立脚し「今・ここ・自己」を決断し行動したことには違いない。

道元は「今日ばかりの命あるなり」と言ってる。
野口体操の野口三千三さんは人間の身体は気体的なものが主体である(エアゾール主体説)
その身体は自己に執着すると固体になり、自己への執着をなくせば液体(水)のように柔軟になる。
(固体・液体・気体を物質の三体と解説する。)

柔軟とは緊張もせず、弛緩もしない状態で「まとも」とも言える。
柔軟の反対が強硬だ。

土建屋から這い上がって総理大臣になった田中角栄氏はトランプ大統領に重なる。
ある意味で先進国がG7のようにまとめようという妥協的解決を完全に無視して、
強硬になりアメリカファーストを主張する。
世界中が振り回される。今まで作った秩序が壊される。まるで台風のようだ。

マスコミや世界の論調は現実を理性で二分化し、「正しい」のはどっちと真理の探究者になって、
人間を聖人君主に導きチェックするのが国民、メディアの使命といわんばかりに感じる。
末来に希望とか開放感を感じない空気があると思うのは私だけだろうか?

宗 文洲という人はトランプさんの交渉術を評して、
1.常に相手に大きく要求する。
2.失敗は認めないが、ミスをすばやく修正い大きな相場をする。
3.個別案件にこだわりすぎて、より大きな相場を見ない。
4.オナー経営者の視線で世界を見てる。
5.手ごわい相手のみ重視する。

角栄総理は日本的風土で易経でいえば「陰」の柔軟、
トランプ大統領は「陽」で強硬という態度表現をする。
あまりにも短絡的な人間像の評価過ぎるかもしれない。

野口三千三は「人間のすべての働きの良否は肩・頸の柔軟さによって決定される」
ラッセルも幸福論で「疲れは精神的な心配からくる」「宇宙的に考えると自分を俯瞰できる」

白隠禅師は坐禅和賛で「衆生本来仏なり、水と氷の如くにて・・・」

自由・資本主義国と独裁的社会主義国の会談に挑む、
トランプ大統領の言動には深い意味を感じる。

皆さんは自分の人間像〇✕△で言うならどうなりますか?

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