民主主義の光と影

投稿日:2017年1月18日 更新日:

民主主義が人類の最高のシステムではないとチャーチルは言う。
民主主義には光と影があることも事実だ。

読売新聞の渡辺恒男さんが「反ポピュリズム論」という著書で、
元大阪市長の橋下さんをポピュリズムの代表と酷評した。

ところが本人はインテリの政治では利権構造や癒着が蔓延するからエリート主義ではダメだと、
マスコミや集会を開いてパフォーマンスをする手法を取り入れ大衆をあおる政治手法をとる。
決してパフォーマンスの政治手法では長続きはしないとわかっていても、
何かに風穴を開けてくれそうな期待感から「一度やらしてみよう」と考えるのも、
政治に直接関われない者にとって至極当然だ。

アメリカのトランプ現象もアメリカ中部のケンタッキー州あたりに住むアイルランド出身の白人を中核に、
急進してきたといわれている。
知性主義に対する反対のラディカ(根本的、急進的)な平等主義が旗印だ。

決して自由至上主義のように個人的、経済的に自由を拡大しようというのではない。
この現象はアメリカ建国にあるといえるだろう。
イギリスのキリスト教のカトリックの厳格さから解放された敬虔な禁欲主義のプロテスタントが開いた。
建国当初は牧師を重視してミサを中心としたルター派の人たちがいた。

ところが時代がゴールドラッシュに花咲、西へ西へと開拓が進むにつれ、
「神の前での平等」から「みんな平等」へと変化して、
そして「みんなの平等は」さらに「機会均等の平等」と実利に結びつく具体性へと現実化する。
牧師重視から集会中心の「神の行商人」と、
直接大衆に働きかけ、平易な言葉で心をつかむポピュリズムへ進化する。

今、世界中が高度に発達した資本主義化で閉塞し、
民主主義の影の「ポピュリズム」(大衆迎合主義)に、
自分の未来の不安や畏れの解決を求めているように思える。

一時的な傾向として捕らえるのか、それともゆり戻しがくるのか誰にも解らない。
人間社会の理想は大事な事だが、この社会を支える自然との共生を考えた時に、
「調和」が保たれなければ、更なる進化は地球破壊につながりかねない。

今こそ、全く逆にわれわれの心の成熟へ目を向け「知足」や「もったいない」といった。
人間の欲求からの発想でなく、自然に耳を傾けた発想と行動を構築するチャンスでもある。

皆さんは如何考えられますか?

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