自業自得

投稿日:2016年12月15日 更新日:

薬師寺の安田暎胤長老から教わったのは「自業自得」と言う言葉だ。
長老が見舞いにい行かれるときにどのように対応するかお聞きした。
1.きっと良くなるから大丈夫と元気付ける。
2.病院のベットで身動きできず辛いねと同情する。
3.自業自得やな。

この三つなら1、2番の対応するのが普通だと思ったが、
毎朝4時に起き、5時には勤行される日々を過ごされてる長老は3番が本心だとおっしゃった。

凡人のわれわれは冷たい非人情な人だと思うかもしれないが意味は深い。

呻吟語に「我を滅ぼすものは我なり、自ら亡ばさずんば、誰が能(よく)之を滅ぼさん。」
この言葉は100%自己責任を断言し、行動は自業自得。
「厳しい!!!!」
之は欲望まみれの凡人発想の私の叫びだ。

人間はもともと何の知識もなく生まれ、体験もなしだ。
あるのは自己保存本能、要するに利己心のみ持参しているのである。
だからいつも自分が可愛いのである。

病気になるのも同じで欲望のまま暴飲暴食し睡眠も不規則、
自分の身体の欲するままの生活習慣を生きたからだ。
自分の心の欲するままに行動したのではなく、欲望の欲するままだ。

自分で自分を創れとは全くあずかり知らないのがわれわれ凡人だ。

孔子は述而第七に、
「子曰く、我は生まれながらにして之を知るものに非ず。
古(いにしえ)を好み、敏にして之を求めたるものなり。」

意味=私は生まれながらに道を知る者ではない。
聖人の教えを好みて進んで道を求めたものである。

孔子は魯の国に生まれるが身分は下級で出世には学問が必要だったに違いない。
しかし、万人が生を受けるのと同じで、もともとは何も知らなかった。

さて、李子第十六にもっと詳しく学ぶ事の四段階を諭している。
「孔子曰く、生まれながらにして之を知るものは、上なり。
学びて之を知るものは次なり。
困(くるし)みて之を学ぶものは、又其の次なり。
困(くるし)みて之を学ばざるは、民之を下と為す。」

意味=生まれながら知るものは上等の人である。
学んで知る者は、其の次である。
行き詰って苦しみ学ぶものは、其の次である。
苦しんでも学ばないものは、民も下等とする。

たぶん孔子は一生懸命、低い身分を脱し本気で学びを求めていたのだ。
陽化第十七に、
「子曰く、性相近きなり。習相遠きなり。」

意味=人の生まれつきは、大体同じようなものであるが、
しつけやよき習慣によって大きく隔たる。

自分で自分を創るしつけをされた人、
又、孔子のように自ら好んで歴史や古の人の語録を学ぶ習慣を身につける人は
自分の人生を切り開くことは間違いないだろう。
習慣には二つある。
一つは肉体の生活習慣
もう一つは人間の目に見えない精神の柱の価値観を創る、こころの生活習慣だ。
それには古典に学ぶのは最上だが、良き友を持ち共に切磋琢磨する事や
良き指導者との出会いも心がけ次第だ。
出会いを生かすには自分の心が感動することがなければ実現しない。
感動する心とは駆け引きなしの素直な心のことだ。

皆さんの自業自得いかが思いますか?

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