「文化力の時代」がやってきた

投稿日:2021年4月28日 更新日:

今、世界は資本主義圏と共産主義圏の覇権を巡っての対立で、武力をちらつかせながら抑止しているのが現状だ。
アメリカがウイグルの人権問題を取り上げれば、中国は白人警官が黒人を殺害した人種問題を持ち出し、互いが譲らない状況になりつつある。
コロナ禍で欧米ではアジア人(中国、韓国、日本、東南アジア)への暴行や襲撃行為が起こっている。勿論トランプ大統領がコロナは武漢発だと断言したことによる。

アメリカでは貧富の格差がひどく、全国民のうちの1%がアメリカの富の40%近くを保有するのが事実だ。
資本主義、自由主義がこのまま進化していけるかが先進国の課題である。
世界の工場を標榜していた中国は安価な賃金をバックに工業化を発展させると同時にIT産業の育成も果たした。
しかし、15億の人がすべて幸せかと言えば格差があることも事実だ。
中流階級の富裕層は4億人とも言われていて消費は旺盛で経済は活況を呈している。
2025年にはアメリカのGDPを越していく勢いであるのは間違いない。

日本も含めて、人権だの人道主義だのというものは大変すばらしいことだが貧富の格差は文化の格差を生む要因にもなっている。
アジアやアフリカ、南アメリカはこれから先進国への道を歩んでいくならば、現在の先進国にとっては経済的な市場の拡大になる。
生産性を上げて、どんどん先進国のライフスタイルを享受する。
単車を買って次には軽自動車をさらに高級車へとシフトする。
勿論、家もショッピングセンターも同じように展開するのが、今の資本主義も社会主義も生産力を上げてモノの豊かさを向上させる方向は一緒だ。

私たち人間だけが地球に住んでいるわけではないので、人間の欲望充足のみに地球を利用することで、いずれまたコロナウイルスのように人間に活動停止を要求する出来事が起こることは間違いない。
でなければ、恐竜時代のようにある日突然絶滅するでしょう。

自然には生成化育する力があり、それを「造化」と言います。勢いよく伸び発展するのは分化する(陽)と言い、それが統合するのを帰一(陰)、帰一と文化するという二つの作用が相まって、めくるめく春夏秋冬に実り(果実)を再生してくれるのが宇宙の法則だ。
今私たちが考えなければならないのは統合する動作であると色んな分野の人が気付き出している。

その旗印は芳村思風さんによると「互敬主義社会」、「愛」(アガペ=与える愛)であり、それによって自己の内面を成長させる必要を説かれている。
言い換えると、競争や対立による分化はエロス(奪う愛)という自己中心の利己的愛だという。
それを自ら磨いてアガペ(与える愛)を身につける文化力がいるということだ。
「文化力」を高めることの意味だ。
現実は教育も資本主義の中に組み込まれ、お金のない人は教育も受けられないのが実情だ。
また元に戻るが貧富の差という格差が立ちはだかる。

さて、近江商人の「三方よし」を実現すべく事業展開されている稲盛和夫さんの経営理念は、「動機善私心なかりし」「利他行」することで自らの心を高め浄化しろと仕事をする人に自己革新を迫ってくるものだ。
矛盾するが民主主義を基本にし、互敬主義社会のハイブリットを実現する利他行を厭わない心を自らつくる。
これが真に発展・成長ができると実際具体的に証明されてきた。京セラ、第二電電設立、日本航空の立て直し再上場を果たされた。
稲盛氏は、人間は不完全な存在で間違いを冒しやすいから、仕事を通じて共に学び誰にも負けない努力をすることだと断言される。

皆さん、文化力を高め未来を明るく生きがいのある社会にしませんか?

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