大阪石材社長ブログ

「大きな愛」を育てて思いっきり働く喜びを

投稿日:

「人間は弱いが、信念や使命感を持つと、とてつもなく強くなる」
こう語ったのはダイエーの創業者、中内功さんだ。


わが社は創業して47期を迎えたが、最初の頃は普通に食べられず、15万円の給料で朝6時から夜の12時まで働いた。
小学校時代から親父の手伝いで卵屋さんの買い出しに行ったり、朝学校に行くまでに豆腐屋さんに豆腐を買いに行ったりした。冬は手がしびれるくらい寒くて、母がストーブの上で手を温めてくれた。小学6年生の時には新聞配達もやっていた。働いていた母のためになることを誇らしく思っていたから、働くことが「苦しみ」ではなかった。
こんな体験もあって、創業時が乗り切れた。

そうして一生懸命仕事をしていると、10人でやると11人の仕事が入ってきて、11人でやると12人の仕事が入ってきた。
社員が増えていくとリーダーとしてみんなのベクトルを合わせ、大きな力へもっていくことの責任があるし、一方会社を発展させなければみんなの生活が成り立たないという責任感ものしかかってきた。
経営の師匠もおらず、どうしようと行き詰っていた時に「盛和塾」(京セラの稲盛和夫主宰)に出会った。

そこでは「心を高め、経営を伸ばそう」という経済的なこと、そして「ど真剣に人間の人格を高めないと発展成長はない」と断言されていた。
だが、世の中の方向は福祉国家を旗印に、働かないでも給与が上がる方に向いていた。
しかし稲盛さんは「世の中には不幸にして働けず、自分で生きられない人がたくさんいる。個人の生活だけがうまくいくことだけでなく、そんな人を本気で救うにはしっかり働いて税金払って、世の中をより良くするんだ。一人一人が仕事を通じて、たくさんの壁を乗り越え、タフな心と人格を高めることが大事だ」という信念を熱く語られた。
自分自身に挑戦し、環境や時代や他人のせいにしない経営観に心から感動した。
そして自分自身も自分との戦いに勝つんだという決意をし、未来には必ず今より心を高め成長しているという信念の強さと熱い熱意を感じたのを昨日の事のように覚えている。

しかし、それは頭で解っているだけにすぎず、他人に堂々と言った言葉通りの行動ができるかどうかは自信がなく、一歩ずつでもいいから言行一致しようと考え実践する毎日だった。
本当に行動しないと仲間にも信用されなくなると他社をブレーキにして頑張れたが、自分と真剣に向き合うまでには時間がかかった。

稲盛さんの言いたいことは、「自分を愛し肯定する自己実現も大事だが、もっと「大きな愛」で誰にも負けない努力をして仕事をする。それは自分の常識という壁を越え、皆に共感する本心・良心に従った行動をする」ということだ。
今一緒に働く素晴らしい仲間、私そしてどもを信じてくださったお客さんをはじめ、仕入れ先の方々や協力者のおかげでこの文章が書けた。
日々新たにこつこつ働く喜びを得て、ど真剣に仕事に取り組めることに感謝する。

みなさんは稲盛さん流の「大きな愛」どう感じられますか?

-仕事, 経営
-