風邪にかかると熱が出て寒気がして咳が出る。
すると、母親は布団を敷いて、頭に冷たい手ぬぐいを当ててくれる。
それだけではなく、栄養をつけなければとバナナやメロンを出してくれる。
「う~ん」と少しでも声を出せば母親はすぐに飛んで来てくれる。
最初は本当にしんどいのだが、もう少し病気でいたいと仮病を演じる。
皆さんにもこんな覚えありませんか?
しかし中学生にもなると母親の対応が変わってくる。
「『病は気から』っていうから気持ちをしっかり持ちなさい」「気が弱いね」としっかりするように発破がかかってくる。
小さい時は「気が優しい」と言われていたのが、10代の半ばには「気が弱い」に変化した。
さて、人生は「自分が蒔いた種に花が咲く」ことは間違いない。因果の法則だ。
「不運だ」とか「苦しい」とか「痛い」「悲しい」と言っても花は咲かない。
「病であっても健康であっても、苦しくても痛くても、生きてる状態には変わりない」
だから、「生きていることに感謝すること」
そして、「他人の喜ぶようにするという尊い気持ちになって、それを自分の人生の楽しみとすること」
「気高く」と人格を磨くことというのだ。
天風は肺に穴が開いて世界中の医者に診てもらっても治らなかったが、カリアッパ師に会って病気が治った。
カリアッパ師は天風に「病に感謝しろ、君がそこまで真剣に真理を考え実践できたのは病のおかげだ」
この体験があるから、天風流では「不運はアンバランスをなくしてくれ、思考・行為を正し、より大きな幸運を得るチャンスをくれる」と考える。「好事魔多し」ということわざもある。
自らの体験に基づき、考えを絶対積極意識にする方法を編み出し実践し、世の中に広め多くの人を救った。
「気は心を創り、心は意思となって、脳が指令を出し行動する(肉体が動く)」
だから「気持ちまで病にするな!」というのだ。「思考が人生を創るからだ」
人間であるから肉体を使いすぎると痛みも出るし、苦しくもなるが、反面強くなるようにもできている。
この人間の心を支えてるのは「気」である。
「気」とは宇宙からのエネルギーであるから、人間の苦しみ、痛み、悲しみ、不運といった元になる源だ。
人間の心と身体をうまく使えば、強くも太くも深くもできるエネルギーの宇宙の法則がある。
それが天風流の「気持ちまで病にするな」「不運は幸運のチャンス」と病も健康も100%受け入れ、絶対積極にしてしまう思考方法だ。
皆さん「気持ちまで病に」してませんか?