冷暖自知

投稿日:2020年2月9日 更新日:

昨今のテレビニュースは世界中に蔓延する「コロナウイルス」の話題一色だ。
水際作戦ということで日本に上陸しないように空港や港の出入りチェックは厳しい。
イギリスの大型豪華客船が横浜港で停泊し、
14日間がウイルスの潜伏期間中は上陸許可が下りなく船中という異常事態が起こってる。

天災も急に起こるが人災による事態で右往左往し外出も自粛ムードとなり、
旅行や貿易にも影響が出て生産から旅館や観光地の商いにまで減収を余儀なくされている。

これが何日も続けば景気にも大きく影響してくることは間違いない。
昨年の消費税10%になってからはGDPがマイナスに傾いている。
このままマイナスのスパイラルになったら恐慌が起こらないとも限らない。
借金がGDPの倍の1000兆円以上のになっている財政状態台から予測もできる。

因果関係という理屈を考えて「事実は小説より奇なり」という言葉通りとなっている。
現実を100%受け入れ、あらゆる情報を集め対処するしか仕方ない。

石材を扱ってる当社も、中国財の入荷が遅れるという事態に直面し、
毎日情報を集め代替を考え現実に即応し善処している。

こんな時に思い出すのが仏教の三法印だ。
1、諸行無常(すべての営みには常がなく変化する)
2、諸法無我(すべての営みには縁によって生まれて無我で自我ではない)
3、一切皆苦(すべては苦(停滞すること)なく流れてるから、最初から苦の中にいると覚悟する)
仏教の教えは実に言い当てて妙だと感心する次第だ。
極め付きは「冷暖自知」と熱い寒いは自分で体当たりで感じろと突き放す。

参ったとしか言いようはないが、現実を切り開くのは自分だし、行動するのも自分だ。
泣き言いわずに体当たりで現実に飛び込んで解決していくしかない。

こんな状況で思い出すのは髙村幸太郎の「僕の前には道はない僕の後ろに道ができる」という詩だ。
だから仕事・人生はつらいと思うのか?
だから仕事・人生は面白いと思うのか?
答えが用意されているレールの上を走るのもよいが、
仕事・人生の醍醐味や感動は味わえないに違いない。

皆さんは冷暖自知で体得されていますか?

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