コロナ対応にみる仕事観の違いに思う

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今、世界中がコロナウイルスにどう対応するかを問われている。

その対応から見えてくるアメリカ型の資本主義はトランプ大統領が実践している。
もちろん国内では反対する勢力はあるが、西洋キリスト教世界の予定説による現世の価値は否定する。そして超越神に対する救済を願うという図式だ。
経済活動の根本は、「自立した個人と公共世界を富ませること」と「禁欲的な職業行動をすること」である。
メイフラワー号でイギリスのプロテスタントの人が自由を求めてアメリカにやってきたのだ。

現代のアメリカを統治するのは法律と制度で、人権・自由・民主主義が貫かれている。
しかし、一方で多民族国家となり、格差社会で貧富の差が広がり、個人の自由が優先され、道徳的秩序が低下しているのも事実だ。
医療費が高く低所得者が感染しても病院にも行けないこと、先日の白人警官が黒人を絞め殺した事件から、人種問題に発展し暴動が起こった。
暴動を抑えるためにトランプ大統領は国家の武力で鎮圧する始末だ。
行き過ぎた個人の自由には課題がある。

さて、一方日本の世界観は仏教的な輪廻転生の現世価値の否定であるが、経済的な行動原理は輪廻の苦しみから脱却することを願っての行動をすることである。
すなわち利他行をすることで個人の周りの人を助け、その人との間に信頼感を築く道徳的秩序が経済の根幹の信用となり、協同を拡大し、信頼を醸成するのである。
日本の現状は、一律に自粛要請をするが補償は具体的に示さず、国民を性善説に扱うものだ。
日本人は近江商人の三方よしの心得のように、公共世界に役に立つなら我慢しようと自粛する。それは周りの人に迷惑をかけるからだという道徳的な規範によるものだ。
ところが、村意識や世間体が希薄になった日本人が増え、個人の自由とか人権を優先する考えが強くなり、自粛には補償というギブ&テイクの価値が声高になっているのが現状だ。

「人に迷惑をかけるな」、「弱いものいじめるな」、「嘘をつくな」といった良識で考える文化が今問われているように思う。
ピンチはチャンスであり、ただ恐れるだけではなく何か良い知恵出して行動すれば、必ず道が開けることは間違いない。それにはみんなで協力することと連帯することが大事だ。
個人の自由は少し譲らなくてはならないが、日本の現状にある感染拡大と経済活動の矛盾を同時に解決するには、国民がみんなを家族と思って行動する「利他の心」が重要だと思う。

松下幸之助の以下の言葉を紹介する。
「不安に知恵を 恐れに勇気を」
「先の見えない困難に直面したら、だれもが時に不安になり恐れを抱いて、けれどもその不安や恐れにただ身を任せていては何も解決を見れない。
知恵を尽くして不安の原因を突き止め、勇気をもって恐れにぶつかっていこう。生きる実感と力強い向上への歩みが生まれる。」

仕事をするということは、課題解決の能力を身につけることであると同時に、人間として「徳性」を得て「利他行」の実践から社会貢献をすることができるということだ。
日本の職業倫理を実践された先人には二宮尊徳や石田梅岩がいるし、明治以降では渋沢栄一のような人もいる。

皆さんはコロナの対応の違いに歴史的な日本人の遺伝子感じませんか?

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