仕事に没頭するから人間力ができる。

投稿日:2017年8月9日 更新日:

稲盛さんは「仕事は万病に効く薬」という表現されている。
私も同感だ。
仏教では「三界に家なし」という言葉がある。
三界とは「欲界」「色界」「無色界」の事だ。
欲界=性欲・食欲・睡眠欲(人間を子孫へつなぐための本能的な欲)
色界=基本的な欲界はコントロールできるが、物質的な条件を求める欲
無色界=欲界も色界もコントロールできるが、精神的安らぎを求める禅定に住む欲
現実の実生活する私達は仏教の修行をして生活はできないので仕事をする。
仕事をしてるとお金も使わなく、
同時にお客さんや仕入先が喜んでくれると楽しい気分になる。
しかし、いつもよい結果ばかりでなく、クレームになったり失敗もする。
これも、天から与えられた成長のチャンスと考えを切り換えれば、
勉強する機会となり学ぶ事が楽しくなる。
マックス・ウエバー((1864~1920年)は、
「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」のなかで、
「仕事は天から与えられた天職であり、
それを遂行する事が「世俗内禁欲」という徳のある生き方である」と言ってる。
与えられた仕事に一生懸命することで人間力の「徳」ができ、利他的気持ちで仕事をする。
現代の資本主義は単にお金(利益)を得ることを善と考え禁欲的精神が置き去りになっている。
仕事と遊びのバランスをとるという考え方は好ましくない。
遊びには責任がない。
自分の人生は生まれたら死ぬまで自分の責任だ。
にもかかわらず、責任を持つときと持たないときをつくることになる。
仏教的に言えば苦しみ迷うだけである。
マックス・ウエーバーの伯母さんがプロテスタントだったと記憶してるが素晴しい考えだ。
日本にも禅を極め道元の三界唯一心を体得する倫理観を超えた素晴しい人物がいる。
「剣禅一如」を具現化した明治無血開城に一役かった山岡鉄舟だ。
鉄舟の剣を「無刀流」というのである。
「無刀とは心の外に刀無し言う事にして、三界唯一心也」
意味=無刀とは心以外に刀を持たないといことで、この世の中に起こる現象は心が作り出してるのだ。
鉄舟は言う。
「前に敵なく、後ろに我なく、心が無一物で敵に向かうとき自在に動ける」(無刀流の極意)
日本人的な考えは倫理観と資本を相対させるのでなく、
利他的行動に徹して相手を同化する境地、
唯一心を体得するのだ。
皆さんは仕事に没頭し楽しんでおられますか?

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