お布施のないお経が読めたら一人前

投稿日:2016年9月19日 更新日:

秋の彼岸を迎えました。
お墓参りにいってご先祖を供養する。
世界でも国民の七割がお墓参りするのは日本人だけだ。

昨日は八月に薬師寺の管主になられた村上太胤(たいいん)さんが、
彼岸にちなんで、「菩薩の誓願」についてユーモアたっぷりに話された。

人間は此岸(しがん)と言う娑婆世界に住んでいるが、
彼岸と言う苦しみのない迷いのない世界に行くには菩薩行をすることを仏教は教えると説かれた。

菩薩=努力する人
人間=努力しない人(ボサート(菩薩)してる人とユーモア)

仏教の教えは、
1.利他行に努力し自らも高める人(自利利他)
2.他人や環境と言う外の世界に幸福を求めず、
自分の内の心を幸福感でいっぱいにする人(少欲知足)
ただこれだけなんだと説かれた。

般若心経は観自在菩薩が主人公で、如何に努力するかが書かれある。
六波羅蜜(布施忍辱、自戒禅定、智慧精進)を徳目に努力すれば自由自在の人間になると説かれてる。

布施について詳しく言うと三ある。
1.無畏施(恐怖心を取り去る)
2.法施(仏教の法を説き施す)
3.財施(モノやお金を与える)

檀家さん周りのエピソードをユーモアたっぷりに、
「仏壇の上に布施置いていますのでお経あげておいてください」と留守宅に上がって一人読経、
ある人は仏壇に読経をさせてもらって世間話をしていて、
いっこうに布施がでないので仕方なく催促せず帰った。
「すいません忘れてました」と後からもってくる人もある。

そんなときに故高田好胤さんは「布施のないお経を読む」これが僧侶として一人前や。
だから「喜捨」と言うのや!
喜んでないのに布施は出せないという事や。

普通はギブアンドテイクで考え、
お経の長さや力の入れようで檀家さんは損や得やと値踏みするものや。

態度で示す事が「布施のないお経を読む」と言う意味や。
無意識にギブアンドテイクで考えてしまってる自分がいると反省させられた。

なぜ仏教が2500年もの歳月を経て、なおみんなが学ぶのか不思議だ。
それは御釈迦さんの出家の原因にあると断言するのは飯塚毅先生だ。

原因=恐怖心

それは阿含経の中にあるそうだが、
釈尊は心の中の恐怖感から脱却を命がけで探求すべき問題として真正面に据えたというのだ。

「心に罣礙(けげ)なければ恐怖心あることなし」と般若心経には書かれている。
ところがそんな純粋な心を創らず、
人間は自分が可愛いからけがれ、垢まみれになっている。

御釈迦さんはその恐怖心を外に求めて解決するのでなく、
自分の心がけがれのないようにすることで恐怖心を追いやる事ができると気づかれたのだ。

故高田好胤さんの言う「お布施のないお経が読めたら一人前」
見返りを求めない利他行ができたら、
迷いや悩みが消え苦しみが去り極楽を得ることだけは間違いない。
実際に自分の心しつけれるか挑戦だ。

皆さん彼岸に何を思われましたか?

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