人質事件に思う。

投稿日:2015年1月23日 更新日:

イスラム国が日本のジャーナリストを人質にとって身代金の要求され、
日本もイスラム教とキリスト教の国際紛争に巻き込まれ対応を問われている。

人命を尊重する国家として決断せざるを得ない窮地に立たされているのである。

私は外国に行くとブッティスト(仏教徒)と断言しているが、
日ごろからイスラム教信者の人のように、
一日に何回もメッカに向かって礼拝するといったことはしない。
なんとなく生活の中で仏教的な所作を感じ是認して生きている自分が自然で、
居心地が良いからだ。

もともとキリスト教(AD30年)はユダヤ教(BC133世紀ごろ)のイエスがユダヤ教の選民思想でなく、男女もすべてが平等だと解いたユダヤ教をさらに発展させた教えだ。

イスラム教(AD610年ごろ)はムハンマドが神から啓示を受け始まるが、
この三つの宗教の根本は一緒だ「ヤハウエ」だ。
この三つを「アブラハムの宗教」と称せられている。(旧約聖書に出てくるアブラハム)

ヤハウエは絶対神であり、人間と神の関係が仏教とは違う。
神が啓示した禁止事項は絶対で、人間の側がその意味や理由を問うことはできない。
神を信じるなら人間はその意志に従うだけである。(服従を強いられる)

旧約聖書の中でモーゼが出エジプトからカナンの地に戻る際に享楽におぼれていたと、
神の怒りに触れ、3,000人を殺されるのである。(仏教的には考えられない)

一方仏教では禁止事項のように捉えてられるのが戒律のことだ。
戒律は教団内部の規範であり教団入門の条件に過ぎなく絶対的ではない。

十重禁戒といって、盗むな、殺すな、性欲におぼれるな、うそを言うな、酒を売るな
僧や信者の罪を非難するな、自分を賞賛した人を誹謗するな、教えと財物を惜しむな
起こってなならない、仏、法、僧を愚かにして誹謗するな。

こういうものだがこれは禁止事項ではなく、仏になるという決意表明だと解釈するのである。
仏陀もそうだが、普通の人が仏陀なるプロセスの誓いの言葉で自己の意志表明である。

不殺生戒は「殺してはならない」という禁止の単なる服従でなく
「殺さない」と明確な意志へと転換されるのである。
(実に積極的な意志であり、受身で服従することではない。)

現実の仏教の風土は積極的意志というより、
消極的な身を任せることだと勘違いする向きもある。(浄土真宗などの他力本願を誤解する)
ここで大事なことは「誓願」であるが、詳しくは後日書くことにする。

われわれの日常生活では「志」だったり、
「心を高める」という誓願を立てる意志がいる。

この意志があることによって、心身が統一し、
現実的に変化の世の中を自らの意志でクリエイティブに生きる実存となるのである。

世界の基準は絶対神の世界が支配的であり、その価値観が優先されるが、
世界の中での日本の立ち位置は今後の世界の価値観に多大な影響を及ぼすに違いない。

足して二で割ったり、加算だけの殺し合いの善悪の二元論から脱却して、
引き算のできる解決方法を展開することを念願する。

皆さんは人質事件の本質、如何に感じておられますか?

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