ギブアンドテイクを逆にする

投稿日:2014年7月23日 更新日:

二宮尊徳さんは「報徳」を解かれている。
「徳」とは人徳と言うように自分が修養し磨いていくものと思っていたが、実は違う。
二宮尊徳流の「徳」は天徳だ。
あらゆるものは天から与えられた「徳」を持っている。
幕末の農業中心の時代に新田開発やあぜ道に豆や稗を植えたりして作物を増やし、
藩の財政を立て直した人だ。
その数600ヶ村。

尊徳さんは説く。
田は自然発生的にはできない。
それには三つの働きが必要だ。
1.田んぼを作るには人間の働きがいる。(汗)
2.田んぼは仲間がいる。(絆)
3.田んぼは自然の力がいる。

母校の小学校の校門の脇の銅像には儒教の「大学」を読んでると聞かされ、
「学ぶこと」の大切さを教えられた。
しかし、実際の尊徳さんが村の財政立て直しをした時、
手にしたものは日記帳(現場帳)だった。
現実主義の現場で気づいたことをよく観察記載したと言う。

現場で自分傷つき、苦しみ壁を乗り越えた体験こそが「知恵」に出る源泉だと考えた。
現実から逃げない。

私たち凡人はあまりにも厳しい現実には「眼を背け」受け入れない。
1.過去の体験へ逃げて言い訳し、現実批判し愚痴、不平、不満を言う。
 (自己肯定するために)
2.未来の理想に逃げ込んで、「知ること」と「行うこと」をばらばらにする。
 (自己肯定するために)

自分からモノを考えると「ギブアンドテイク」になる。
もちろん打席は10打席(ギブ)で3安打(テイク)を覚悟する。
しかし、尊徳さんはこの考えは「見返りを求める」考えだと説く。
もっとすごい人は「ギブアンドギブン」与えて与えて求めない(理想ですができない)
仏教では「自我を捨てる」と説く。

尊徳さんは実践主儀者であり、できない理想論を語らない。

もともと天から与えられた「徳」がある。
その恩に報いるために「恩返しすること」を「報徳」といい。
私たち凡人の考える「ギブアンドテイク」をひっくり返し、
「テイクアンドギブ」の恩返しだと説かれた。

「がんばれば報われる」と言う根性論でなく、
もともと「徳」をもらってるから「がんばって報いよう」お役に立つことが当たり前と考えられた。

西洋の個人主義とか民主主義という概念が世界の潮流だが、
この「当たり前」ほんとに正しいのかと尊徳さんが諭してるように思う。
絆が壊れ、仲間が敵で競争をあおり、自然に感謝せず征服する現実の世界を目の当たりにして!
尊徳さんは言う。
「有難う」の反対は「有難くない」ではなく、「当たり前」だと。

皆さんは尊徳さんの教えいかが感じますか?

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