若いころから受験勉強には疑問があり、
丸暗記する学び方ができない自分がいた。
そんな時、「人間の頭の中はどうなってるのか?」「理性と感性はどう違うのか?」
「知識と知恵はどう違うのか?」こんなこと悶々と考えて、暗記勉強を逃げてきた。
田坂さんの本はそんな疑問に答えてくれ、
何か今までやってきたことが腑に落ちた。
私は「学ぶ」とは現実の問題を解決する力、
実行力として知性が働いてこそ生かされると考えていたからだ。、
だから、「知識」だけの学びでは意味がないと記憶勉強をしなかった。
(バリバリの試験の落伍者だ)
さて、田坂さんの分類では、
1.「知性」-「答えの無い問い」に対して、その問いを問い続ける能力。
2.「知能」-「答えのある問い」に対して、早く答えを見つけ出す能力。
ここで言うと「知能」の発達した人は事実に直面したとき、「まあいいか」と割り切る。
そして、自分が「楽になる」ことを求め、深く考えない。「知性」の力が衰える。
次に、
1.「知識」ー「言葉で表せるもの」を言って書物から学べるが、知性は身につかない。
2.「知恵」ー「言葉で表せないもの」体験から学ぶもの。(だからここに個性が出る)
私はスポーツ観賞があまり好きでない。
というのは自分でやりるほうが苦しいが楽しいからだ。
体験する自己が好きなのだろう。
言い換えると変化し自分が体験によって変わっていくことが楽しいのだ。
田坂さんによると、真に知性を磨くには二つのことに気をつけることだと説く。
1.「答えの無い問い」を問い続ける力を持つ。
2.「知識と知恵の錯覚」の病にかからないこと。
こう断言される。
言葉で表せない知恵のことを科学哲学者のマイケル・ポランニーは「暗黙知」といってる。
る。
「学ぶ」のは自分の問題解決能力を高めるために、
他の人の体験を通じて書かれた本や体験談を聞くことだ。。
田坂さんは知性の分析にとどまらず、
専門家になったら現実解決能力がなくなると警告し、
「思想、ビジョン、志、戦略、戦術、技術、人間力」の垂直統合する、
スパーゼネラリストが望まれる時代だと結ぶ。
奥が深いですね。もっと体験積み重ねる必要がある。
田坂さんは情報化社会では情報の技術論(ハード・ソフト)から、
人間の知性(ヒューマンな)の磨き方の理想の方向を指し示す。
皆さんは自分磨きどうされてますか?