大人になるには努力がいる

投稿日:2014年4月20日 更新日:

人間はただ生活年齢を重ねると大人になるかといえば違う。
それには社会の中で生活し働くことを実践しなければ理解ができない。

今年は夏目漱石が「こころ」新聞連載を朝日で始めて100年目に当たる。
漱石は「民主主義の自由と自我意識の個人主義」生きた人だ。

1911年の講演で文明開化を、
「元をただせば面倒を避い横着心の発達に過ぎないでしょう。
 そうそう身を粉にしてまで働いて生きるんじゃ割に合わない、
 馬鹿にするない冗談じゃねぇという発憤の結果、
 怪物のような辣腕な機械力と豹変したのだと見れば差し支えないでしょう。」

1914年の第一次世界大戦のときの講演では、
「国家主義でなければ立ち居かないように言いふらし、またそう考えています。
 個人主義なるモノを蹂躙しなければ国家が滅びるようなこと・・・・・・
 ご注意までに申し上げて置きたいのは、
 国家的道徳というものは個人的道徳に比べ、
 ずっと段の低いもののように見えることです。」 

明治の人たちは幕末の武士道を是とし礼儀作法を、
私塾や寺子屋で学んでいた素地があった。(社会の歴史的風土があった。)

ところが、ところが自己責任による個人主義という西洋の考えは、
個々人にとって理解ができなかっただろう。

それは1789年のフランス革命の時
ルイ16世とマリーアントワネットがギロチンで処刑され、
絶対王政から共和制に移行する時、市民は「明日から誰に税金を払う」と悩んでいた。
自分が主人公の国の形が見えなかったのと同じように、
明治の人は個人とはなにかが理解できなかった。

現代の人は権利と義務の個人に立脚はしているがマナーを心得人格的に、
漱石の言う個人的道徳のほうが勝ってるだろうか? 

個人として独立した道徳心と良心に目覚める大人になるには努力がいる。

お釈迦さんがなくなられる時に仰ったお経の「遺教教」に、
「八大人覚」という行動指針がある。
1.小欲=仏教は無欲、禁欲、断欲というかたよった考えでなく中道だ。
     (五欲=財欲、色欲、食欲、名誉欲、睡眠欲)
     小欲はもともと財のない人はもっと少なくするといことでなく、
     人にへつらったり、おべっかするこがないことの中味をいうと道元は言う。

2.知足=たることを知れな貪ることもないし、他人にへつらうこともないと言うこと。

3.楽寂静=静かにして無為に、安楽、寂静一人座して孤独にならずに居る。

4.勤精進=勤修無間といって、時間も永遠禅を前に進め退かない(不退転)の努力

5.不忘念=法を守って失せずとあるように正念する。

6..修禅定=心一境といって心が定まることだ。摂心(セッシン)心おさむ。

7.修智慧=知識とか知性は欲望充足を最高価値として「奪い取るもの」
     仏教で言う智慧は「与えるもの」を智慧と言う。
     「得は迷い」損は悟り」
8.不戯論=分別知を離れ自我を無我にすること。

これを実践するために道元禅師は、
「草の庵に寝ても醒めても祈ること。我より先に人を度さん(わたさん)」
利他行を実践された。
ぼちぼちやるしかないな私には!

皆さんは自分が自分として大人になってますか?

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