NHK大河ドラマ軍師官兵衛

投稿日:2014年4月13日 更新日:

NHKの今年の大河ドラマは黒田官兵衛、後に黒田如水といわれた人物だ。
官兵衛が残した「水五訓」は戦乱の生死をくぐり抜けた人物なればこその結論だ。

官兵衛は水に戦いの極意と同時に自らの生き方にも投影したに違いない。

「水五訓」

1.自ら活動してたを動かすのは水なり。
2.障碍の遭いて激し、その勢力を百倍にするは水なり。
3.常に己の進路を求めて止まざるは水なり。
4.自ら潔うして他の汚濁を洗い、しかも清濁併せ容るるは水なり。
5.洋々として大海を満たし、発しては雲となり、雨に変じ、
   凍っては玲瓏たる〔透き通って〕氷雪と化し、しかもその性は失わざるは水なり。

道教の老子も「上善如水」というように、最高の善は水の性質だと結論づける。
水は万物に利沢を与えるが、万物と争わない。
常に低いところに流れようと言う強固な主体性もあり、
時には水蒸気になったり氷になったりと臨機応変で自由自在だ。

また孫子も水を理想にした人物の一人だ。
虚実篇に「夫れ兵の形は水に象る(かたどる)
      水の行くは、高きを避けて下に趨く。
      兵の形は、実を避けて虚を撃つ。
      水は地に因りて流れを制し、
      兵は敵に因りて勝ちを制す。
      故に兵に常勢無く、水に常形なし。
      能く敵によりて変化して勝ち取る者、これを神と請う。

意味=そもそも軍隊の形は水の姿を理想とする。
    水の流れというものは、高いところを避けて低いところへと向かっていく。
    軍隊も、敵の「実〔充実した陣〕」を避け、「虚〔手薄な陣〕」を撃つべきである。
    水は地形に即して流れを決め、軍隊は敵の実情に応じて勝ちを制するのである。
    だから、軍隊には不動の形勢というものはなく、水にも常なる形はない。
    すべては敵の変化に自在に対応して勝利を収めるのである。
    こうした巧みな変化は、凡人の目には「神」技として映ることになる。

さて、喜怒哀楽の人間が水の性質に同化できるかが本質的な課題だ。
戦いの中に生きた人が戦う自分を突き詰めた結論は「水」に見出したのだ。
実は戦わないことでもあり、自分の自我を捨て無我になることでもある。

ホントの敵は外にあるのでなく自分の内にあることを我々に突きつけてくる。

みなさんは本気で戦ってますか?

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