「自警録」に学ぶ

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武士道を書いた新渡戸稲造の「心の持ち方」について書かれている。
実にわかりやすい。

「道心は人心の正を得たる心」
正を得るとは人欲のまざらないところ、
つまらぬ感情がなく客観的で冷静な心である。

人心とは道心の正を失ったところで,
自己の感情によって万事を判断する心である。

こうストレートに表現されると「参った」の一言だ。
わかっているが実行が問われる。

昔の武士の言葉に
「勝つことばかり知りて負くること知らざれば、
害その身にいたる」

意味=戦いに臨むものは勝利を期待することは当然だが、
   万一期待に背いたときはこうするという覚悟がなくてはならない。
新渡戸が言いたいことは,勝ったときは謹んで、
負けた時もみすぼらしい風情に陥らない。

勝敗の決勝点は高きに置くことも付け加え、卑怯な勝ち方でなく、
己に勝ち私心なきことが必勝の条件だと断言してる。

最後に締めくくっているのは素晴らしい。
全力主義でなければならないと言いながら余裕を存することだという。
これは矛盾しないと言い切る。
十分の力あるものは十二分の力あり、十二分の力あるものは十五分の力ある。
奮闘努力するものは一粒の種も残さず自分の力を消耗する。
余裕がなくなるのだ。
祖父が禅僧に聞いたそうだ。
「一体禅学とはどういうものですか?」と尋ねたら、
僧は「禅学と申しましても、別にこれという学問でなくて、
この世を渡るものは坊主であれ商人であれ武士であれ、
幾分か実行していることであるので、あなた方が戦場で敵を相手に戦うときにも、
禅学をやってらっしゃる。すなわちただ敵を切ろう、
前に進もうという考えであくせくする間は、勝つことも進むこともおぼつかない。
しかるに一歩一寸退く余裕があれば、そのとっさに敵の隙がわかる。
そこで勝てる。その一歩退くところを禅学というのである。

皆さんには余裕と全力の心の持ち方伝わりましたか?

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