今朝、5時過ぎにテレビを見ていたら、
瀬戸内寂静が93歳で癌になって、
「一時は神も仏もあるものかと思ったが、やはり神仏がある。
こうして元気になっって皆さんの前で話せると声にも張りがあった。」
「恋をしなさい夢持ちなさい」
しかし、「私のように男性を変えたら人生は失敗ですよ」と冗談交じり笑いを誘う口調だ。
好奇心を持って生きることが生きる活力になるということが言いたかったのであろう。
最後に「眼に見えるものを大事に考えるけど、実は一番大事なのは目に見えないものだ。」
それは人間が行動しようとおもった時にどんな心持ちで行動するかは目に見えない心の動きだ。
言い換えると本能に支配された利己心を満足させる心持か?
他人のために役に立とうとする利他心の心持であるか?
ここが大事だということだ。
人間が生きていくには働いてお金を得るために、
手に何か技術を身につける必要がある。
家を建てるなら大工の腕を磨く、
石を建てるなら石工の技術がいる。
今は情報化社会であるから、情報の加工や収集の技術に、
情報を発信するための表現力がいる。
まるで、映画監督のような能力を必要とされるのである。
才能という方法論や技術論も必要であるが、
もっと大事なのは目に見えない人間の徳を磨くことである。
徳はどうしたら磨けるか?
安岡正篤先生によると眼に見えないが先哲の必死に生きた智慧を「学問する」
それも人間を変えるような学び方で真剣にすることとおっしゃる。
他人を変えようと思うなら先ず自分を変えることだ。
また、理想とはある時代夢である。
言い換えると実現していない現実があり、ほら吹いてる状態の時期がある。
しかし、夢を持たぬものに現実を造ることはできないと断言される。
夢を持った人は『自ら反省し、恥や懼(おそ)れ、戒め、律する心の動きがある。
ここに道徳がある。
とかく世の中を甘く考え、ごまかして渡る癖がつけば、
もうおしまいで、真剣になれないのが一番の不幸である。
「真剣だと智慧が出る
中途半端だと愚痴が出る
いい加減だと言い訳ばかり」こんなことわざがある。
眼に見えないものを一番に真剣に仕事に取り組めたら、
人生に大きな幸福感と達成感を味わえることは間違いなしだ。
それには『至誠の人格』と『献身の美徳』がいる。
不完全な人間だからこそ、死ぬまで学び続けることができる。
不完全だからこそ志をもつことで信念ができ自分に自信ができる。
皆さんも眼に見えない世界一番大切にされていますか?