社内木鶏会に望むもの

投稿日:2015年9月9日 更新日:

就職し社会人となった時に、自分は社会人として未熟だと痛感した。
違った価値観を受け入れることができなく、なぜ自分と同感する人が少ないのかと腹立たしくさえ思った。

母親は養母に育てられ両親の愛情を知らないがゆえに、
自己犠牲をいとわない育て方をしたことも一因だ。
幼いころから寂しい思いをし愛情に飢えてたからであろう。

特に男の子に対する愛情は過保護であった。
兄はあまりにも期待されすぎ、
その重みに耐えかね20代で人生の失意を味わった。

私は兄とは逆にならないという思いで、
悩み、迷っていたときに恩師小田切先生とであった。

さて、現代は脳科学が発達して「反抗期は大人になるチャンス」と解明され、
親はともに成長する歩調で見守ることだと結論付けられるのは脳科学者、中野信子先生だ。

歴代の宰相で素晴らしい人物に、戦後は吉田茂、江戸時代は徳川家康で、彼は人質として他家で育った。
養子の子は知能が高いといわれるゆえんだ。
価値観の違う考えを幼少から受け入れる訓練が為されているからだ。

さて「反抗期はなぜ起こるか?」
家庭内の価値観と学校や友達の家の価値観に触れ少し広い社会の価値に気づき、
広い社会の価値観を自ら確立させようとする行為が反抗期であると定義される。

ところが家に戻るとまた家庭の価値観に引き戻される。
反抗期は其の葛藤の現われなのであり、脳の発達段階である。

この時期、脳の発達には三つの部位がいる。
1.思いやりの領域が発達する(脳の眼窩前頭皮質)
2.合理的判断力がつく。(脳の背外側部)
3.空気を読んで自らの振る舞いを決める。(脳の上側頭部)

この三つの脳の部位が順調に発達するには「反抗期」を両親が受け入れる度量がいる。

中野先生は健全に脳が発達するのに一番重要なことは「コミュニーケーション」であり、
共感、同情、社会性は一人で身につくものではなく、
コミュニケーションの相手が多い方が望ましいと結論付けられる。

私の歩んできた道は、将に広い価値観を受け入れる心を創る旅だったと腑に落ちた。

最近のニュースでは若者が突然、凶暴になり誰でもいいからと殺人事件を起こすのは、
パソコンの発達や生活が豊かになり、家族が共同で譲り合う生活がなくなり、
個々人が部屋を持ち直接の対話がなく、コミュニケーション不足が原因だと察する。

私たちが意識的に、健全な反抗期のチャンスを創ることが、
未来の人間を育成することだと確信する。

社内木鶏会はコミュニケーションの楽しさ、
価値観の違いを受け入れ楽しむ広い心の醸成に役立てば最高に嬉しい。

皆さんは健全な反抗期の土壌を創られていますか?

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