二心異体とは

投稿日:2015年7月25日 更新日:

感性論哲学の芳村思風さんがおっしゃってるのは、
『矛盾を生きる』
理性は答えが一つと効率や合理性を見つけるため、
排除の論理であるとおっしゃられる。

近代社会はこの理性によって技術的なことが発見され、
工業化社会が発展し、モノが豊かに生産された。
しかし一方では理性は対立を生み戦争が絶えないのである。

次の時代は『感性の時代』と断言されるのが思風先生だ。
感性の特徴はキリスト教で言うアガペ(与える愛)であり、
仏教的には利他行である。

理性的に分別するのでなく、すべての命に愛を与える。
これは同種を前提とするのでなく異種を前提としなければできない。
先生は感性の時代こそ『矛盾を生きる』
理性のように同種を求め異種を排除しないことが最も重要だとおっしゃる。

さて、先日モラロジー研究所が発行してる『ニューモラル』という雑誌のなかに、
『二心異体』という言葉があったので何気なく読んでいたら、
夫婦とはどういうものかということが書いてあった。

将に、思風先生がおっしゃられる「矛盾を生きる」修行の場が夫婦なのである。
文章の冒頭に「ガツン」と頭をたたかれたような表現が目に入ってきた。

「夫婦だから一心同体ではない」
「一心同体」は思い込みだ。

なぜ、もっと早く教えてくれなかったのかと、もどかしさが込み上げてきた。
「過去の無駄な喧嘩することなかった」と思わず発した。

生まれも育ちも性格も違うのだから、一緒にするのでなく、
相手の長所に目をむけ事実を素直に受け入れることが最も必要だと解かれてる。

錯覚していた自分に気づいたのであるから、
これからは二心異体の素晴らしさを味わえることになる。

今までは家庭と社会は違うと勝手に思い込んでいたに過ぎない。

自分と同じ価値観であると発想するのは精神的に幼稚な独りよがりか、
ヒットラーのように傲慢になった独善に違いないのである。

夫婦は互いが尊敬し合えることが必要条件で、
互いが自らを磨くことは充分条件である。

松下幸之助さんは信長、秀吉、家康の「殺す」、「鳴かせる」、「鳴くまでまとう」のホトトギスのたとえで、「鳴かない鳥もいるな」と事実を素直に受け入れ答える。

名経営者は「二心異体」と個々の価値観を認め受け入れて経営した達人だ。
事実に「素直」。
やり直しはきかないが、出直しはできる。(恥ずかしい)

皆さんは一心同体派ですか?二心異体派ですか?

no image

2020/09/18

「義理の兄の死」に思うこと

9月16日に、午前3時ごろ病院で息を引き取ったと夕方にメールが来た。 癌で闘病していて、放射線や薬の投与も受けていたが、 ...

no image

2020/09/12

資本と労働が一体化する「知価革命の時代」がやってきた

1990年6月に発行された「知価革命」という書籍で堺屋太一さんが30年前に言っておられた言葉だ。大量化・大型化・高速化の ...

no image

2020/09/10

「生老病死」を乗り越え、さらに苦からの解放へ

2010年頃、Googleが発信元となりシリコンバレーで「マインドフルネス瞑想」というものが企業でも取り入れられ盛んにな ...

no image

2020/09/04

「傲慢と高慢」に思う

稲盛語録に「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」 新しいことをするには「こうありたい」と夢と希望をもって超 ...

no image

2020/09/03

「世界のパワーシフト」

世界経済はコロナウイルスによって、新しい局面を迎え、大きく変貌せざるを得ないのが実情だ。 まずは消費の在り方だ。 三蜜を ...

-生き方
-