最近のニュースを見てると精神的な異常を感じざるを得ない事件が多い。
本来の教育は「知育、体育、徳育」の三つのバランスを自ら創り自立するものである。
教育現場ではこのバランスある学びの環境と指導が求められる。
一方、人格形成の根本は「知、情、意」の三つのバランスを自ら創るのであるが、
微妙に割合が違うところが個性となる。
このなかでも「情」は「気」の働きといえる。
「気」についてはいろんな言葉がある。
「陽気」陰気」「気分が良い」「気分が悪い」「気持ちがいい」「気持ちが悪い」
「気分転換」などという言葉もある。
さて、人間は外界から情報を察知すると、反応する。
神経が過敏になると事実を自分で増幅して「不安や恐れ、腹立ち」と反応する人もおれば、
鈍感な人は感受性が発達していないのか、無関心なのか反応が遅くアクションも鈍い。
「気」が乱れると体調までおかしくなるのである。
中村天風さんは病気になるまでは恐れを知らず心の強い、腹の坐った人間であった。
ところが、医者から不治の病だといわれ世界中の医者をたずね治療方法を尋ねた。
アメリカ始めイギリスの高名な先生に「病気」はどうしたら治るか尋ねたが、
「病気」と言って気を「病」に向けないことにしろというのが答えだった。
ばかばかしくて、死ぬ前に母に会って日本に帰ろうと思ったとき、
インドのヨガの達人カリアッパ先生に出会った。
そこで、ヨガを学び、心身の統一方法を自分で編み出したのである。
簡単なことである。
「肩の力を抜いて、肛門を閉めて、胆に力を入れる」呼吸を何秒かとめる。
自分の心を陽気で明るくし、神経系統と身体を統一する。
そこには無限の力がわいてきて、勇気がこみ上がり、
「心配や恐れ、腹立ち」が一瞬にして消えるというのだ。
「気」は人為の人間の利己的な意志によってさえぎられるから、
感受性の強い人は不愉快になり、気分が悪くなるだけでなく体調まで崩す。
普通はその場を去ることや気分転換と言って楽しいこと開放的な場所に行くことで、
で気分を取り戻すが、その場で自分で気分を切り変えれるのが心身統一法だ。
健康ブームで運動や筋トレ、サプリメントで唯物的に健康体を創るのも悪くないが、
天風さんは肉は三割、植物七割で腹八分で充分健康体になると断言されてる。
それより、身体の神経系統「気」を整えることで、
体内から心の元気を保つことのほうが重要だと断言される。。
一度やってみても損はないとおもいますね。
「病気」を自ら克服し、陽気で溌溂に今を生きる喜びを得られ辻説法されたのも事実だ。
京セラの稲盛さんも中村天風さんに学んだといっておられる。
皆さんは肉体の健康と心の健康どんな風に手入れしてますか?